国際交流員 姜美善(カンミソン)
アンニョンハセヨ。国際交流員の姜(カン)です。今回は韓国の給食事情を紹介します。
◆韓国の学校給食の特徴
韓国では、戦後アメリカの物資支援による配食・給食が一時期行われ、その後本格的に学校で行われたのは約30年前です。今では小学生から高校生まで給食を食べています。成長期の子どもたちにとって栄養バランスが一番大事ですが、食べてもらうために味の工夫も課題だそうです。食材は主に地域の特産品やオーガニック野菜が使われます。次世代を担う子どもたちにおいしくて健康な食事を提供するためですね。(給食センターの皆さん、尊敬します!)
韓国では給食を各学校で作り、給食室で学年やクラスごとに食べます。自分たちが教室に運んで食べる日本とは違いますよね。給食の準備をする1年生の姿を見た韓国羅州(ナジュ)市訪問団から、自立精神を養う立派な教育だとのコメントがあったのでお伝えしますね。
◆韓国では給食がほぼ無料
最大の特徴は、ほとんどの学校給食が無料で行われていることです。最初は保護者の所得に応じて給食費を支援していましたが、あるときから「食事だけは家庭事情に関係なく、みんなに同じものを食べさせよう」という流れになりました。所得差を設ける事務作業費と、無償給食にする費用と大差なかったという裏事情もあったようです。一時は「無償給食」の賛否で政治家の当落が決まるほどでした。いまだに論争はあるようですが、国民の多数が賛成していることは間違いありません。
◆ひとこと韓国語
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