市では毎年、決算や予算の執行状況について公表し、市民の皆さんが納めた税金などがどのように使われているのかをお知らせしています。
今回は、令和4年度決算の概要や市の財政状況などをお伝えします。
※詳しくは市ホームページに掲載しています。
■令和4年度決算の状況
◆[一般会計]収入(市に入ったお金)
臨時財政対策債が昨年度に比べて72.3%減と大幅に減っているね
◇用語の説明
市税:市民の皆さんに納めていただいたお金
地方交付税:国から入るお金で、使い道が自由なもの
国庫支出金:国から入るお金で、使い道が決められているもの
県支出金:県から入るお金で、使い道が決められているもの
市債:施設をつくるときなどに借りるお金
その他:前年度からの繰越金や手数料、基金の取り崩しによる繰入金など
◆[一般会計]支出(市が使ったお金)
令和3年7月豪雨に伴う災害復旧事業は、令和4年度に繰り越して実施されたものが多いんだ
◇用語の説明
総務費:地域振興や庁舎管理、選挙など
民生費:高齢者や障がいのある人、子育てなどの支援
衛生費:病気の予防、ごみ処理や環境保全
農林水産業費:農家の支援、農道や水路などの整備
商工費:商工業振興や観光振興など
土木費:道路や公園などの整備
消防費:消防や防災対策など
教育費:学校整備やスポーツ・文化振興など
公債費:借入金(市債)の返済
その他:災害復旧費など
◆特別会計
特別会計とは、市が特定の事業を行う場合に、一般会計と区別して設置する会計で、特定の収入をもって特定の支出にあてるものです。
国民健康保険、介護保険など10会計です。
収入総額:109.8億円
支出総額:107.9億円
◆企業会計
企業会計とは、独立採算制を原則とする企業的色彩の強い事業の会計です。
水道事業、下水道事業の2会計です。
■市の財政状況(普通会計*)
*普通会計とは、統計上の会計区分で、一般会計とそれに類する一部の特別会計を統合したものです。
◆市の財政の弾力性は?
市の財政の弾力性を表す指標として「経常収支比率」があります。この指標は、収入に対して支払われる社会保障費や借入金の返済が多くなると数値が高くなります。
令和4年度決算における倉吉市のこの値は89.7%で、県内市町村の平均88.5%に比べて高くなっています。
◇経常収支比率の推移
単位:%
◆市の借金はどれくらい?
市の借金である市債の残高は、令和4年度末時点で274億円となっています。学校耐震化対策、企業誘致対策、鳥取県中部地震に伴う災害復旧事業のための起債などにより一時増加傾向でしたが、近年は新規の市債発行額が市債の返済額である元金償還額を下回るようになり、減少傾向に転じています。
◇市債残高の推移
単位:億円
◆市の貯金はどれくらい?
市の貯金にあたる基金の残高は、令和4年度末時点で58億円となっています。鳥取県中部地震以降も継続的な積み立てを行うことで、健全な財政運営を行うために必要な一定の額を確保することができています。
◇基金残高の推移
単位:億円
■令和5年度上半期予算の執行状況(令和5年9月末現在)
◆一般会計
予算額:359.0億円
歳入執行率:36.6%
歳出執行率:37.5%
◆特別会計 ※10会計の合計
予算額:114.0億円
歳入執行率:43.3%
歳出執行率:37.1%
問合せ:財政課
【電話】22-8163【FAX】22-1087
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