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[特集]やっとるで!くらしよし倉吉プロジェクト(1)

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鳥取県倉吉市

市では現在、関係人口*の増加と地域での雇用創出をめざす「くらしよし倉吉プロジェクト」を進めています。
プロジェクトの詳細や、参加した人・中心となって進めている人の思いを紹介します。
*関係人口…移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことをいいます。(総務省ホームページより)

■はじめに そもそもくらしよし倉吉プロジェクトとは?
「ひとを育て、まちを育てる、くらしよし倉吉プロジェクト」(以下「くらしよし倉吉プロジェクト」)は、関係人口の拡大と地域の雇用創出をめざして大きく4つの事業を行っています。

◇中核人材育成事業
これからの倉吉を担う人材の育成を目的に、地元で暮らしている10人と都市部から参加した10人が倉吉市で3日間×2回のセッションを行います。令和4年からの2年間で、約100人が参加しています。

[参加者:前田教介(まえたきょうすけ)さん(東京でフランス料理店「ゴルアンブル」を経営)]
初めは何をするか全く情報がなく不安でしたが、参加してみて不安は吹き飛びました。
私は東京で食に関わる仕事をしています。この事業には誘われて参加しましたが、参加してみて倉吉のことを好きになり、その中で出会った人たちとの深い交流が生まれより人のために行動したいと強く思わせてくれました。今では倉吉のファンです。
東京に戻ってからも、倉吉の食材を仕入れたり、食についての情報共有をしたりしています。参加したメンバーとの縁がきっかけで、先日は倉吉の食材をふんだんに使用した『倉吉スペシャルコース』を作りました。
倉吉には素晴らしい食材や環境、人というポテンシャルがたくさんあり、倉吉だからできるお料理がたくさんあると感じています。また今後、美術館もできて遠方からもたくさんの人が倉吉を訪れるとき、大事なものは食だと考えています。「倉吉でご飯を食べよう」と思ってもらうために、今後は倉吉のメニュー開発、食にかかわるイベント、生産者など食に関わる人の悩みや課題に一緒に取り組み、食で人を繋ぎ未来を明るくできればと思います。

◇倉吉の魅力発信・データ整備事業
市内と市外、両方の視点から倉吉の魅力を発見します。
令和5年11月に発行された『倉吉本』は、市外のライターや編集者が中心となって制作されました。
また、「宝探し in くらよし」では、謎を解きながら倉吉を周遊できるコンテンツを作成し、倉吉の魅力に触れるきっかけを作りました。
「ばえる倉吉研究所(通称:ばえラボ)」では、地元の高校生、大学生、若手社会人が倉吉の魅力を探り、シーズン1(令和5年7月~9月)では参加者が倉吉のCMを作成し、まとめ動画を小田急電鉄の車内で放映しました。

[参加者:松尾環子(まつおわこ)さん(倉吉東高)]
「ばえラボ」で倉吉市をPRする動画を作ってみて、市内の知らなかったお店や素敵な場所をたくさん知ることができました。友達とどこをメインに撮影するか話したり、動画の素材集めをしたり、美味しいものを食べたりできて倉吉市の魅力を再発見できるよい機会になりました。
動画が完成してSNSでたくさんの人に見てもらったと思うので、私達の動画で1人でも心を動かせたらいいなと思います。

[石畑和恵(いしはたかずえ)さん(東京在住の会社経営者)]
中核人材育成事業の1期生として参加し、自分のキャリアを活かした活動を何かできないか考えていたところに、倉吉の魅力発信事業へのお誘いをいただきました。
活動していく中で、倉吉は素敵な人がいるまちということが解わかってきました。今後は「ばえラボ」で、多種多様な人材を発掘し、若い人が倉吉の将来を考えるきっかけになるように探究活動を支えたいと思っています。

◇デジタル教育事業
若者や女性の市内での社会進出・雇用創出を目標にしています。
「倉吉市デジタル人材育成講座」では、デジタルを仕事にできる人を増やすこと、デジタル関連の仕事を市内で受注できるようになることを目指します。
基礎編は約30人、応用編は7人が参加し、デジタルツールを利用した仕事について学びました。

[参加者:竺原静香(じくはらしずか)さん(倉吉在住・フリーランス)]
小さい頃から絵を描くことが好きで仕事にしたいと思っていました。独学に限界を感じていたところに、こんな講座があるよ!とお友達から声をかけてもらい、勇気を出して応募してみました。
講師の先生がプロの目線から的確なアドバイスをしてくださり、日々知識がついていっているという感覚が楽しくて仕方がありません。今まで“すき”を仕事にできたらいいな。と思っていた気持ちが、この講座を受けて絶対に“すき”を仕事にする!という思いに変わりました。

◇バーチャル倉吉事業
倉吉市への興味・関心をオンライン上で高めてもらい、実際の来訪につなげること、またコミュニケーションの場・デジタル教育の場として活用することを目指して制作されました。令和5年11月5日にプレオープンし、今年2月に本オープンの予定です。
「バーチャル倉吉」内では、3Dモデル化された倉吉市の町並みや名産品、CM動画などを見ることができます。
今後は魅力発信・観光のきっかけづくりだけではなく、デジタル人材育成事業に使用するなど、さまざまな観点からの活用を検討しています。

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