文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】コミセンって、どんなところ?(1)

1/32

鳥取県倉吉市

コミュニティセンター(コミセン)に行ったことはありますか?
趣味や地域のサークル活動でよく利用する人、実は行ったことがないという人、地区公民館から何が変わったのか疑問に思う人もいると思います。
地域の身近な公共施設であるコミュニティセンターについて、関わっている皆さんの思いをお伝えします。

【写真】ミノアカ・フラサークルと園児たちのフラ交流体験会。サークルは成徳コミュニティセンターで実施された事業をもとに有志が活動を続けています。

【写真】ボランティア朗読バラエティ花みずきの定期練習。平成17(2005)年の発足前後から上灘コミュニティセンターを利用しています。

※写真は、本紙P.2をご覧ください。

◆地区公民館からコミセンへ
以前から、市ではいつでも誰でも学ぶことができる社会教育の拠点として市内13地区すべてに「地区公民館」を設置していました。
しかし、少子高齢化や人口減少、地区ごとに異なる課題や住民の困りごとを解決するためには、自分たちのまちをよく知る地域住民が主体となって助け合う「共助」の仕組みが必要になってきました。
行政中心の取り組みだけでは限界があるなか、令和3(2021)年4月1日から「地区公民館」が「コミュニティセンター」と名前を変え、社会教育の拠点としての機能はそのままに、住民が地域課題の解決に向けて協力して取り組む地域づくり活動の拠点としても利用されるようになりました。現在は各地区で地域づくりに取り組む組織が市と協定を結んで運営しています。
コミュニティセンターは、事業の企画・実施や地域で活動する団体の支援などを通して社会教育の推進や地域活性化を図り、それぞれの地域が抱える課題の解決に向けて活動しています。

■いっしょに考えよう、地域の課題~コミセンの取り組み~
◆皆さんの活動の手助けをします 小鴨コミュニティセンター
小鴨コミセンでは、小鴨公民館だったころから「笑顔いっぱいのまちづくり」と地域の活性化に向けて、地域の各団体の皆さんと地域福祉、地域防災、人権啓発などの課題に取り組んできました。
その一例として、地域福祉計画策定のために行ったアンケートから「交通が不便」や「雪かきが大変」などの困りごとの回答を受け、地域福祉の視点で話し合う「小鴨まるごと会議」で研究し、「おがもカーシェアリング倶楽部」が発足しました。
発足当時は手探りで不安な面もありましたが、会員同士の協力や口コミによって、現在ではボランティアドライバーを含めた会員が約100人、月の平均利用回数も100回近くに達しています。また年2回の「お出かけツアー」も大好評で、毎回多くの参加があります。
コミセンの大きな役割のひとつに、地域の自主的な団体の活動支援があります。日ごろより地域の皆さんが生き生きと元気に活動して、地域の活性化へとつながる手助けをしていきたいと思っています。
小鴨地区では、地域コミュニティをどのように未来へ継続していくかを考えています。
いま、地区内には多くのリーダーや協力者、事業への参加者がいますが、次世代を支える人材を育成しなければ、5年後、10年後が不安になってしまいます。定年退職を迎える住民を待っていても、なかなか地域行事には参加してもらえません。
そこで中高校生や保護者の世代にボランティアとして協力してくれるよう呼びかけたり、企画段階から参加してもらうように組織づくり、実績づくりを進めています。今年の打吹まつり「みつぼし踊り大会」には小・中・高校生、PTAからベテランまで老若男女の参加があり、「笑顔あふれるまち小鴨」をアピールしながら、みんなで楽しみました。
今年は10年ぶりに、青少年育成協議会が企画した「通学合宿支援事業(セカンドスクール)」も復活しました。3泊4日、これも地域の皆さんの繋がりと協力、支えがあってのことです。
地域コミュニティを未来に向けて継続、強化していくための取り組みを今後も支援していきたいと思います。

今のつながりを、どう未来につなげるか。次世代にも残せる地域の形を考えています
小鴨コミュニティセンター
館長 中野 章臣(なかの あきおみ)さん

カーシェアリング会員のお出かけツアー。会員同士の交流の場です。
セカンドスクールの食事は、小学生と大人が協力して作ります。
※写真は、本紙P.3をご覧ください。

〈コミュニティセンター〉
▽地域づくり 活動の拠点
住民自治の向上を図り、住民主体のまちづくりを進めるための活動/地域福祉/地域防災/人権啓発の推進など
×
▽社会教育 活動の拠点
住民のニーズに基づいた学習活動の場/地域の課題解決に役立つ知識や技術を学ぶ場/人や団体が集いつながる場

住民同士の知恵と力で課題を解決し、助け合うよりよい地域

住民が中心となって行う「地域づくり活動」、いつでも、誰でも学べる「社会教育活動」の拠点施設です

問合せ:地域づくり支援課
【電話】22-8159
【FAX】22-8230

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU