文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和6年度 全国学力・学習状況調査結果について

5/32

鳥取県南部町

4月に小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力・学習状況調査が行われました。今回のこの調査は、国語と算数・数学及び質問調査により全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育の成果と課題を検証し、その改善を図るために行われるものです。本町においても、学校における児童生徒への指導の充実や授業改善に役立てます。

【学力調査結果 小学6年生】
◆各教科平均正答率

◆各教科の特長
○国語
目的や意図に応じて、伝え合う内容を検討したり、意見を書いたりすることができている

○算数
直方体の見取図や円グラフの特徴について理解できている

◆各教科で伸ばしたい力
○国語
資料を活用し、自分の考えが伝わるように表現を工夫する力

○算数
二つの量の割合として捉えられる数量関係について考察する力

◆誤答の多かった問題〔小学校 算数〕

問題:令和6年度 全国学力・学習状況調査小学校 算数大問4(3)
※掲載の図は本紙をご覧ください。

◆結果からわかること、今後に向けて
国語では、資料を活用して表現を工夫することに課題が見られました。複数の資料から必要な情報を読み取るなど情報を選択し活用する力を高めていく必要があります。
算数では、「変化と関係」領域に課題が見られました。公式に当てはめて考えるだけでなく、数量やその関係を言葉、図、式等を関連付けながら思考過程を表現することで割合の考えを身につけていくことが大切です。
どちらの教科も根拠をもとに情報を選択したり、説明したりすることを日常的に取り組むことでそれぞれ課題となる力が向上してくると考えられます。

【学力調査結果 中学3年生】
◆各教科平均正答率

◆各教科の特長
○国語
目的や意図に応じて、集めた材料を整理し、伝えたいことを明確にすることができている

○数学
関数領域のグラフの傾きや交点について、事象に即して解釈する力が身についている

◆各教科で伸ばしたい力
○国語
表現の効果を考えて描写するなど、自分の考えが伝わる文章になるように書く力

○算数
データに基づいて考察し、判断した根拠や問題解決の方法について数学的に説明する力

◆誤答の多かった問題〔中学校 国語〕

問題:令和6年度 全国学力・学習状況調査中学校 国語大問3(4)

◆結果からわかること、今後に向けて
中学校の調査では、「表現の効果を考え説明すること」、「問題解決の方法を数学的に説明すること」、「判断の理由を数学的な表現を用いて説明すること」について正答率が低く、表現力を高める必要性があることが示唆されました。学び合う活動を通してよりよくしていくこと、根拠を示しながら他者に分かりやすく伝えることを日常的に取り組む必要があります。
いずれの学習においても、自分の力で表現したり解決したりすることができる力を伸ばすために学んだ内容を適用したり活用したりする場を今まで以上に設定していきたいと考えます。

今回の質問調査では、小学校「算数の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つと思いますか」の肯定的回答が100%でした。本町の児童は、学習を大切だと捉えていることが分かりました。
また、中学校「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」では、肯定的回答が97.8%と大変高く、家庭・地域・学校で「社会貢献」の心が育まれていると見ることができます。対話によって理解を深めたり新しい発想を生み出したりする学びとなるよう授業改善に取り組んでいくとともに「まち未来科」による地域の人・もの・ことに関わる学習をより一層推進していきます。
一方で、小中学校ともに授業以外でのタブレット端末等ICT機器を使った学習時間が県や全国と比較して少ない反面、SNSや動画視聴の時間は多いという結果が見られました。タブレット端末の持ち帰りによる家庭学習等、ICT機器の効果的な活用を進めていきたいと考えます。

問合せ:教育委員会事務局
【電話】64-3787

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU