近年、社会とうまくつながれず孤立する方が増えています。これは様々なきっかけから誰にも起こり得ることです。ひきこもりや不登校の方への理解を深めることを目的に、1月20日(土)に、キナルなんぶにて講演会を開催し、町内外から参加がありました。
講演:『不登校・ひきこもりの心を理解する』
講師:原田豊氏(鳥取県立精神保健福祉センター所長)
内容:
・ひきこもりとは学校や仕事に行っていない、人とのつながりがないという状況が長期にわたり続いている状態のこと。
・外に出られない背景は、精神的な疲労(特に人間関係)、身体的疲労が長期に続くにも関わらず、十分な休養がなされない中で起こる「エネルギー(意欲)の低下」
・ひきこもりに至るまでには周囲のペースに無理にでも合わせて、疲れて生活をしていた。回復のためには自分のペースでのんびり生活することが大切。
・回復には本人が安心・安全と感じられること、身近な家族などが理解してくれることが重要。
・本人だけではなく、家族も孤立しがち。家族が地域から孤立しないように継続した支援が求められる。
◆ひきこもりの回復段階
○充電期
(1)自宅でもイライラする。
(2)外出しない。家族とも、顔を合わせない。
○安定期
(1)自宅では落ち着いている。
(2)人と出会ったり、外出するとひどく疲れる。
○活動期
(1)自宅でも安定。
(2)人と出会ったり、外出しても、それ程疲れを感じなくなる。
相談窓口:学校や職場など社会活動への参加が難しい方、そのご家族などの相談を受けています。
居場所づくり:家庭以外の安心できる居場所を提供しています。基本的な生活習慣の改善や、活動意欲の回復を目指し様々な体験、就労訓練を実施しています。週に1回、体験メニューを行っています。
いくらの郷 問い合わせ先:
【電話】39-6655【メール】ikuranosato-2018@sea.chukai.ne.jp
住所…下中谷1528番地(入蔵集落内)
・不登校やひきこもりの方はその方なりの考えや気持ちがあり悩んでいるのが分かりました。
・家の居心地を良くすることがエネルギーを貯めることにつながることが分かりました。ひきこもりの状態がどのように回復していくか、インフルエンザを例に説明されたのがとても分かりやすかったです。
・いくらの郷の活動について初めて知りました。地域でひきこもりの方を支援する取り組みが素晴らしいと思います。
問合せ:健康福祉課
【電話】66-5524
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