■土用(どよう)の丑(うし)の日
夏がやってきました。今年はラニーニャの影響で平年より暑いといった予報も出ていますので、例年以上に熱中症への注意が必要です。ご心配な方は健康福祉課の保健師や振興協議会の福祉コーディネータにぜひご相談ください。
ところで、土用の丑の日と言えばウナギのかば焼きが写った広告が思い浮かびます。なんでも、土用は暦上、それぞれ季節の変わり目にあって、春は「い」夏は「う」秋は「た」冬は「ひ」の付くものを食すると良いと言われてきたそうです。そこに江戸時代から食べ物として定着したといわれるウナギ。暑い夏は滋養強壮に「う」のつくウナギが良いと、発明家で文化人の「平賀源内」がウナギ屋の看板に書かせ、これが大当たりしたのが始まりと言われているそうです。ただし、これには諸説あるようですが。
そういえば、子どもの頃の夏休み、近所のお兄さんに連れられて法勝寺川でウナギ狙いのツケバリをしたことが思い出されます。確か、近くを流れる北方川でドジョウを捕り、これを餌にウナギを狙って大川(法勝寺川のこと)に向かうことを習いましたが、残念ながらナマズしか捕れずガッカリした思い出があります。
さて、平賀源内の時代はウナギで夏を乗り越えられたかもしれませんが、昨今の夏は35度以上の猛暑日が続き、40度以上の酷暑日にも驚かなくなってきました。暑い日は冷房の効いた部屋で過ごすことが健康のためにも重要になっています。お近くの公共施設なども利用しながら、今年の夏は熱中症対策に取り組みましょう。
南部町長 陶山清孝
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