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町長室から No.86

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鳥取県南部町

■法勝寺鉄道開通100周年
8月12日、キナルなんぶで法勝寺鉄道開通100周年記念イベントが開催され、町内外から多くのみなさんで賑わいました。
この法勝寺鉄道は、1924(大正13)年7月8日に国鉄米子駅東側に隣接する米子町から大袋まで5・6kmが開業します。さらに同年8月12日には法勝寺まで延長されて、米子〜法勝寺間12・4kmが全通しました。このことから8月12日は法勝寺川を鉄橋で渡り、南部町の大地を電車が走り始めて100周年の記念の日になりました。
さて、夕刻からは「昭和99年悠久の法勝寺電車ハーモニカの旅」が開催されました。当時と同じ電車賃50円を支払って電車のシートに座り、いざハーモニカの旅が始まります。金田の井塚照雄さんによる哀愁を帯びたハーモニカの音色に浸りながら、電車は法勝寺川を渡り手間駅で行き違いの電車を待ちます。停車中には与一谷の藤友裕美さんが、阿賀から母里までの支線、トンネル等のお話をされました。
この母里線は「日の丸自動車80年史」によると、1930(昭和5)年1月1日に、阿賀から母里まで5・3kmが開業。しかし、戦時下の陸上交通統制によって、1944年1月には不要不急路線として休止となり、戦争物資として線路は撤去され、その後二度と電車が走ることはありませんでした。
さて、いよいよ電車が終点法勝寺駅に着くころには夜のとばりも下り、昭和にタイムスリップした電車の旅も終わりを迎えます。1960(昭和35)年当時、旅客車両9両、貨車2両で米子〜法勝寺間を1日9往復し、年間約100万人を輸送した法勝寺電車。キナルなんぶのデハ203号にこの夜、南部町の特別住民票が交付されました。
南部町長 陶山清孝

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