■ヌカカとは?
ヌカカは体長1~2mm程の「ハエ目・ヌカカ科」に属する昆虫の総称です。蚊のように人を刺す(吸血する)虫ですが、蚊とは種類が異なる昆虫です。また、弓ヶ浜半島地域では「カンタクムシ(干拓虫)」といった俗称で呼ばれることもあります。
網戸を簡単に通り抜けるほど微小で、衣類の中に潜り込んだりするので、被害を防止するのが容易でなく、刺されると腫れやかゆみ、痛みなどの症状が数日続くこともあります。
例年、5月下旬~6月下旬が発生の最盛期となり、注意が必要です。
■被害を予防するには…
(1)窓を開けないようにしましょう
ヌカカの侵入を防ぐためにも、できるだけ窓を開けないようにしましょう。
(2)なるべく肌の露出を控えましょう
長袖や長ズボン、帽子を着用する、屋外での活動時はタオルを首に巻くなど、肌の露出をなるべく抑えましょう。
また、肌と衣服の隙間から入り込んでくるため、隙間をできるだけなくすようにして侵入を防ぎましょう。
(3)ヌカカが活発に活動する時間帯や気象に注意しましょう
ヌカカは「朝方」と「夕方」に活動します。特に朝方は注意が必要です。
また、とくに風のない日や弱い日には、活動が活発になります。
(4)市販の虫よけ剤などを上手に活用しましょう
屋外に出る際には、人体用の虫よけ剤(塗るタイプ・スプレータイプ)を使用するのが有効です。
また、室内での侵入防止のために戸に吊り下げるタイプや、網戸に吹き付けるタイプなどの虫よけ剤を使用したり、蚊取り線香を使用するなど、なるべく侵入させないようにしましょう。
◇ポイント
虫よけ剤は露出部分だけでなく、襟元や袖口など、衣服と露出部の境目から少し内側まで使用すると効果的です!
■刺されてしまった時の対処法は…
十分に対策や注意をしていても被害を防ぐのは容易ではありません。
刺された場合は、すぐに皮膚科で受診しましょう。もし、すぐに受診できない場合は、次の応急処置を試してみましょう。
(1)掻かない・こすらないで、きれいな水で洗い流す
(2)患部が腫れる前であれば温める、腫れだしていたら冷やす
※患部にすでに腫れたり、熱や痛みを持っている場合は温めると逆効果となりますのでご注意ください。
(3)市販の虫刺され用外用薬を塗る
それでも症状がひどかったり、長引く場合には、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
■ヌカカの調査について
市では、5月以降にヌカカについての調査を行う予定としています。調査を行うのは、被害にあったという声が聞かれる渡地区および中浜地区です。今後、調査の結果については、市ホームページを通じて皆さんへお知らせする予定としています。
問い合わせ先:環境・ごみ対策課(清掃センター内)
【電話】42-3803
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