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鳥取県境港市

■みんなで拓く人権文化(250) 災害と人権について考えよう
~「災害が発生した時こそ!」一人ひとりに配慮することが大切です~
令和6年1月1日、能登半島を中心に激しい地震と津波が襲いました。この震災から、多くのかけがえのない生命が犠牲となり、財産や幸せな日常が奪われました。発生から5カ月たった今も、住民、国や自治体、企業が一体となって、復興への取り組みが続けられています。このような中、避難生活の長期化に伴い、被災者に対する嫌がらせや風評被害に基づく「偏見・差別」が発生し、つらい思いをしている人々がいるという現実に心が痛みます。
平成23年に発生した「東日本大震災」や平成28年の「熊本地震」の事例報告から、避難所や仮設住宅においても、いろいろな人権問題(人権課題)が表面化していたことがわかります。

◇事例を一部紹介します。
・女性だからということで、炊き出しの仕事を割り振られたり、食事の用意や後片付けに追われたりするなど、固定的性別役割分担の実態があった。また、子どもに対して、風評に基づく心ない嫌がらせや避難先の学校でいじめを受けるなどの事実があった。
・病人やけが人、高齢者、障がい者、女性、外国人など、その特性を配慮した食料や日常生活用具などが確保できていない。また、避難場所において特性に応じた個室などの占有場所が配置されていなかったり、配慮が必要な人(視覚・聴覚に障がいのある人、日本語の理解が困難な人など)への情報伝達の多様化が十分でなかったりした。

災害に襲われれば、だれしも自分のことで精いっぱいになってしまい、他人を思いやる余裕などなくなってしまいがちですが、災害直後の近隣住民同士の助け合いは、大きな力となります。今後、私たちが大切にしなければならないのは、普段から避難行動要支援者の把握や見守り、声かけなど、人と人とのつながりを意識することではないでしょうか。そのことが、安心して過ごすこと、人権を守ることにつながります。「自分ごと」として対策を考え、備えましょう。

■シリーズ さかいみなと みんなと参画プラン
◇第3回(全5回) だれもが どれも 選べる社会に
~令和6年度「男女共同参画週間」キャッチフレーズ〔内閣府〕~
毎年6月23日~29日は「男女共同参画週間」です。「参画」とは、単なる「参加」とは違い、積極的に意思決定の過程に加わるという意味がこめられています。
ほんの少し前の時代まで、日本では、「男は仕事、女は家事」という「性別役割分担意識」が、男性の家事や育児、介護への参画を妨げ、また、女性の政治活動や経済活動などにおける意思決定過程(管理職、役員職)への参画を妨げていました。
私たちは、自分の経験の中で、「こういうものだ。」「普通はこうだ。」といった決めつけや押しつけをしてしまいがちです。このような行為・行動は、自分自身では意識しづらく、ゆがみや偏りがあると認識していないため、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見、思い込み)」と呼ばれます。
日々の生活の中で、「無意識の偏見、思い込み」がないか常に意識し、みんなで、性にとらわれない、多様性のあるジェンダー(性別)意識を高めて、「男女共同参画社会」を推進していきたいものです。
今年度から、「さかいみなとみんなと参画プラン~第4次境港市男女共同参画推進計画~」を5カ年計画で、推進しています。
「さかいみなと みんなと参画プラン」については、本紙QRコードからご覧ください。

問い合わせ先:総合政策課 人権政策室
【電話】47-1102

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