■多様な性(LGBTQなど)について理解を深め、誰もが共同参画できる社会の実現をめざしましょう
~「パートナーシップ宣誓制度」を導入して、はや2年がたちました~
境港市が、山陰両県で初めて「境港市パートナーシップ宣誓制度」を導入し、はや2年がたちました。この制度は、法律上の婚姻とは異なり、法的な権利や義務は発生しませんが、「一人ひとりの人権が尊重されるまちづくり」を推進するものです。婚姻の届出ができないなどの悩みや生きづらさを抱えている性的マイノリティ(性的少数者)の人に寄り添い、おニ人の思いを尊重するとともに、婚姻関係になる人と同様なサービスを受けられる機会が増えるなど、自分らしくいきいきと暮らしていただくことを応援します。
「パートナーシップ宣誓制度」については、本紙QRコードからご覧ください。
1.「自分とは関係ない」と思っていませんか?
民間の調査によると日本の性的マイノリティ(性的少数者)の割合は、人口の8.9%というデータが出ています。これは、血液型がAB型の人の割合や左利きの人の割合(いずれも約10%)に近く、身近な存在であると言えます。
「男女はこうあるべき」といった考えから、当事者は、自認している「性」や自らの「性的指向」を否定したり、人に相談することができずに悩んだりしています。
2.性の多様性を前提とした社会システムの構築を進めましょう
性的マイノリティの人が自分らしく暮らせる環境を整備するため、社会全体の正しい認識をひろげ、理解を深める取り組みが必要です。
(1)人と接するとき、固定観念や先入観にとらわれない「性の多様性」を意識した対応になっていますか。
(2)本人が公にしていない性的指向や性自認を知りえたとしても、他の人に勝手に伝えてはいけません。アウティング(暴露)を許さない社会づくりが大切です。
(3)性的マイノリティの人への認識の違いや理解不足が、偏見や差別を生まないよう、学習の機会を活用して理解を深めましょう。
3.「とっとり安心ファミリーシップ制度」について
県民一人ひとりが、性の多様性を尊重し、みんなが安心して自分らしく暮らせる社会の実現をめざす制度です。パートナー関係にある二人のみならず、その子や親と一緒に家族として協力し合う旨を県に届け出ることで、行政サービスを利用しやすくなります。郵送や電子申請での届出も可能です。市町村、医療機関などと連携しながら、サービスの提供を行います。
「ファミリーシップ制度」については、本紙QRコードからとりネット(県HP)をご覧ください。
当事者に限らず、誰もが「性の多様性」について理解を深め、偏見や差別の解消に取り組むことは、性にかかわりなく、誰もが共同参画できる社会を実現することにつながります。
今年度から、「さかいみなと みんなと参画プラン~第4次境港市男女共同参画推進計画~」を5カ年計画で、推進しています。
「さかいみなと みんなと参画プラン」については、本紙QRコードからご覧ください。
問い合わせ先:総合政策課 人権政策室
【電話】47-1102
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