食中毒は、年間を通して発生します。夏期は細菌、秋期はきのこ、冬期はノロウイルスが原因として増加します。
夏は気温が上がり細菌による食中毒が発生しやすい時期になるため、食中毒予防の3原則「つけない・増やさない・やっつける」について再確認しましょう。
■菌をつけない《洗う・分ける》
・きれいに見えても、手にはたくさんの雑菌が付いています。調理前、生の肉・魚・卵を扱う前後、調理の途中、トイレの後、鼻をかんだ後、おむつ交換や動物に触った後、食事前、肌や髪に触った後、残った食品を扱う前など、しっかり手を洗いましょう。汚れの残りやすい「指先・指の間・爪の間・親指の周り・手首・手の甲」は、丁寧に洗いましょう。
・加熱しないで食べる野菜は、生の肉や魚などよりも先に取り扱うのも1つの方法です。また、焼肉などの場合、生の肉と焼けた肉をつかむ箸は別の物にしましょう。
■菌を増やさない《低温で保存する》
冷蔵庫や冷凍庫は保存に欠かせませんが、過信は禁物です。調理済みの食品は早目に食べきるようにし、食品の長期保存は避けましょう。
・冷蔵庫・冷凍庫は詰め過ぎず、容量の7割程度を目安に。
・冷蔵庫の温度は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下を保ちましょう(細菌はマイナス15℃でも死滅しません)。
・肉・魚はビニール袋に入れ、他の食材に触れないようにする。
・温かい食品は、冷ましてから入れる。
・冷蔵庫のドアの開閉は、できるだけ早く回数を少なくする。
■菌をやっつける《加熱処理》
調理は清潔な手で行い、少しでも怪しいと感じた食品は捨てましょう。
・加熱調理は、食品の中心部が75℃で1分以上を目安に、十分加熱する。(ノロウイルス対策には85~90℃で90秒以上の加熱が必要)
・厚い肉や魚の姿焼き等は切れ目を入れ、中まで火を通す。
・調理を中断する時は室温に放置せず、冷蔵庫に保存する。(再加熱の時は85℃以上を目安に十分加熱する)
・電子レンジで調理する時は適した容器や蓋を使い、全体に熱が伝わるよう気を付け、熱の伝わりにくい物は時々かき混ぜながら調理する。
食材の衛生だけでなく台所の清潔にも気を配り、安心して調理できる環境作りをしましょう。
問合せ:福祉保健課
【電話】27-5952
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