ー特集ー令和4年度 決算報告(2)

2／35

■特別会計決算
[特別会計]
一般会計と区分し、特定の事業を行う予算。

特別会計については、一般会計からの繰入れ等を行い、いずれの事業においても赤字はありませんでした。

■公営企業会計決算
[公営企業会計]
複式簿記を導入する会計。(一般会計、特別会計は単式簿記)経営成績や財政状況をより的確に把握することができる。

◯簡易水道事業会計

◯下水道等事業会計

※収益的収支…水道水の供給、下水の処理のための経費と財源
資本的収支…上下水道施設の建設・改良のための経費と財源

収益的収支では簡水・下水ともに支出が収入を上回っていますが、現金支出を伴わない減価償却費などが含まれているため、ただちに資金不足となるものではありません。
簡易水道事業会計の資本的収支の不足額1,743万円は、損益勘定留保資金で補てんしました。また、下水道事業会計の資本的収支の不足額3,882万円は、損益勘定留保資金で補てんしました。

■町債の状況

令和4年度は、移住定住促進住宅整備事業で7,250万円、老健あやめ設備更新事業で4,110万円、臨時財政対策債で2,475万円などの借入を行いました。
一方、全会計で合計6億7,248万円の返済を行いました。町債の残高は借入額から償還額を差し引き、1億8,338万円減少しました。

■財政健全化判断比率
[財政健全化判断比率]
自治体の財政が健全な状態であるかを示す4つの指標。

※標準財政規模は一般財源の標準的な規模を示す指標で、江府町の令和4年度数値は22億5,558万円でした。

令和4年度決算に基づく健全化判断比率などについては、いずれも早期健全化基準を下回っており、ただちに財政健全化計画の策定が求められる状態ではありません。
今後、大型事業(新庁舎建設事業や佐川移住促進住宅整備事業等)で借り入れた町債の元金償還を開始すると、公債費比率の上昇が見込まれます。引き続き事業の見直しを行うとともに、町債の発行を最小限にとどめ、比率の上昇を抑制することが求められます。

■公営企業会計資金不足比率
[公営企業会計資金不足比率]
公営企業ごとの資金の不足額が事業規模に対してどの程度あるかを示すもの。

公営企業会計については、いずれも資金不足比率はありません。
今後も、資金不足となることのないよう引き続き健全な事業運営を行うことが求められています。