こんにちは。今月のテーマは「災害時の食について」です。
皆さんは災害時の食料品の備蓄で「何をどれだけ備蓄すれば良いか分からない」「久しぶりに確認したら、賞味期限・消費期限が大幅に過ぎていた」という経験はありませんか。
今回は、簡単にできる具体的な備蓄方法をお伝えします。
■災害時でも食べ慣れた食事で安心を「ローリングストック」
ローリングストックとは、普段から使っている食材や加工食品を多めに買っておき、古いものから使って、使った分を新たに買い足すことで常に一定量の食材を備蓄しておく方法です。
この方法は、日常の中で備蓄の入れ替えが行われるため期限切れの心配が少なく、食べ慣れた食材を備蓄できるため、災害時にも安心して食事をとることができます。
また、慣れない避難生活が継続すると、ストレスから食欲が無くなったり、備蓄品の内容によって食事が偏り、病気が悪化したりすることがあります。そのため、普段から食べ慣れたものを主食、主菜、副菜のバランスを考慮しつつ備蓄する必要があります。
■備蓄するものを選ぶポイント
(1)長期間(6か月)常温保存できる
(2)調理の手間がかからない(缶切りなどの道具が必要ないか)
(3)普段から食べ慣れている
(4)必要な栄養素が確保できること
◎成人1人の1日分の目安
・食事3食分
・飲料水3リットル
◎目安量の人数分×最低3日分
・備蓄する
↓
・普段通り使う
↓
・使った分を買い足す
※詳細は広報紙22ページをご覧下さい。
■食品表示を活用して選ぼう
食品のパッケージ裏などにある表示は適切な保管をし、必要な栄養素を確保するために参考になります。また、自分や家族に合った食品を備蓄することにも役立ちます。
食品表示にはその食品をどれだけ食べたときに、どれくらいの栄養素が摂れるか分かるように図のとおり表示がされています。
備蓄のためだけでなく、日ごろの食事作りにも役立ちますので上手に食品表示を活用しましょう。
◯栄養成分表示例
栄養成分表示(1袋当たり)表示単位
必ず表示される5項目:
・エネルギー ○○kcal
・たんぱく質 ○○g
・脂質 ○○g
・炭水化物 ○○g
・食塩担当料 ○○g
■家庭に合わせた備蓄にしよう
赤ちゃんやアレルギー・持病のある方など、食事に配慮が必要な方の備蓄の場合では災害時に地域で十分な食品が確保できるかは確実でないため、かかりつけ医と相談して、多めに1〜2週間分備蓄することがおすすめです。
◯食物アレルギーの方
・アレルギー除去食品(原因食物が含まれない食品)
◯乳幼児
・粉ミルク、液体ミルク
・レトルト離乳食
・水
・使い捨て哺乳瓶
◯持病のある方
・疾病の状況に合った食品(腎臓病のための低たんぱく質や低カリウムのような特殊食品)
・塩分制限がある場合は減塩食品
・薬やおくすり手帳などの記録
こうふレシピでは災害時に活用できる調理法も紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
お問合せ先:江府町総合健康福祉センター
【電話】0859-75-6111
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