町では「琴浦町人権尊重の社会づくり条例」に基づき、町の人権施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本となる方針を示した「琴浦町人権施策基本方針」を策定しています。
このたび、人権尊重のまちづくりを一層推進していくために、審議会での協議、パブリックコメントによる多くの町民の皆さまの意見を反映させ、基本方針の改訂を行いました。
◇基本方針の理念 『一人ひとりが尊重され、心豊かにつながりあうまちづくり』
・誰もが個人として等しく尊重され、多様性を認め合う社会の実現
・自己の能力が発揮でき、生きがいのある人生を創造できる社会の実現
・誰もが安全で安心して暮らせる社会の実現
■人権施策の推進方針
「すべての人権課題に共通して取り組む事項について記載」
1.協働による人権尊重のまちづくり
・町の責務、町民の役割、事業者の役割
2.人権・同和教育、啓発の推進
・就学前、学校、地域、家庭、企業等における人権・同和教育、啓発の推進
3.推進体制の確立・調査の実施
・人権の視点に立った行政の推進及び職員の資質向上
・国、県、関係団体等との連携及び推進体制の充実
・意識調査等の実施及び活用
4.相談支援の充実
・国、県と連携した相談支援体制の充実
・地域共生社会の実現に向けた重層的支援体制の整備
5.差別事象への対応
・「琴浦町差別事象等対応マニュアル」に基づく速やかな対応
6.ユニバーサルデザインの視点に立った施策の推進
・教育・啓発の推進
・ユニバーサルデザインの推進
■分野別施策の推進
国が掲げる17項目の人権課題を基本に、それぞれの人権課題の現状と課題、施策の基本的方向について明記しました。
1.男女共同参画に関する人権
(1)男女共同参画への理解促進
(2)誰もが活躍できる環境づくりの推進
(3)誰もが安心して暮らせる地域社会づくりの推進
2.子どもの人権
(1)子どもの健全育成の推進
(2)発達支援・特別支援教育の充実
(3)いじめ、不登校等に対する施策
(4)児童虐待防止への取り組み
(5)子どもの貧困対策
(6)子どもの権利・意見の尊重
3.高齢者の人権
(1)社会参加、自立、生きがいづくり
(2)福祉・介護サービスの充実
(3)権利擁護体制の充実
(4)高齢者が安心して暮らし続けられるまちづくり
4.障がいのある人の人権
(1)障がいのある人への理解
(2)地域生活への支援の充実
(3)雇用・就労の支援と社会参加の推進
(4)障がいのある人が安心して暮らし続けられるまちづくり
5.部落問題
(1)部落問題の正しい理解
(2)発達段階に応じた教育・啓発の推進
(3)文化センター事業の取り組み
(4)差別の解消に向けた取り組み
6.アイヌ民族の人権
アイヌの人々に対する理解
7.外国にルーツがある人の人権
(1)国際理解・交流の推進
(2)生活情報提供・相談支援体制の充実
(3)社会参画の推進
8.病気にかかわる人の人権
(1)病気に対する正しい知識の普及啓発
(2)病気にかかわる人の人権を守る取り組み
(3)認知症関連施策の充実
9.刑を終えて出所した人の人権
更生・社会復帰に向けた取り組み
10.犯罪被害者等の人権
(1)犯罪被害者等への理解の推進
(2)犯罪被害者等に対する支援の推進
11.インターネットにおける人権
(1)ネットにおける人権の教育・啓発
(2)被害者等への相談支援の推進
12.北朝鮮当局による拉致問題等
国・県と連携した広報・啓発の推進
13.生活困窮者の人権
(1)自立に向けた支援の推進
(2)生活困窮者の人権に関する教育・啓発
14.性的マイノリティの人権
(1)性的マイノリティに関する教育・啓発
(2)「とっとり安心ファミリーシップ制度」を活用した行政サービスの提供
(3)相談支援体制の充実
15.災害等に起因する人権
(1)要支援者及び被災者への支援体制等の強化
(2)適切な情報提供及び教育・啓発
16.個人情報の保護
個人情報保護の推進
17.その他の人権課題、新たな人権問題
新たな人権課題等に対する取り組みの推進
■具体的な取り組み
それぞれの人権課題の現状と課題、今後の取り組みをよりわかりやすいものとするために「町人権施策基本方針」の中に具体的な取り組み(実施計画)を明記しました。
取り組み状況については、琴浦町人権尊重の社会づくり審議会において、毎年点検・評価を行い、その結果を以後の施策に反映させていきます。
※「町人権施策基本方針」は、町ホームページで閲覧できます。
問合せ先:人権・同和教育課
【電話】52-1162
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