文字サイズ
自治体の皆さまへ

日常に潜む怖い罠 ~消費者被害からあなたを守りたい~

1/29

鹿児島県いちき串木野市

テレビや新聞でよく聞く架空請求詐欺や訪問販売の悪質商法などは、私たちの日常に潜んでいます。自分は大丈夫という人が被害に遭ってしまうケースもよくあります。何かおかしいなと感じたら、市消費生活センターへご相談ください。

■~消費生活センターのご案内~
消費生活センターは全国856ヵ所(R4年度時点)設置されており、本市にも設置されています。市消費生活センターでは専門の相談員が訪問販売や電話勧誘販売などの消費生活におけるさまざまな不安や苦情、被害の相談に応じ問題解決のための助言や情報提供、あっせん交渉などをしています。

■相談件数、内容
令和4年度は157件もの相談が寄せられ、約1,352万円を救済しました。年齢別に見ると70歳以上が全体の46%を占め、50歳と60歳の中高年世代も合計が33%とかなり高い傾向にあります。
若い世代では脱毛サロンや痩身エステなどの美容・医療トラブルが多く、50歳代以上になると定期購入トラブルや詐欺サイトでの商品購入など、通信販売のトラブルが増加している様子でした。
どの世代にも、定期購入トラブルや不審な電話やメール、SMS、加えて架空請求などが一定数見受けられました。

○具体的な事例(1)
Q.化粧品がお試し500円で販売していたので購入したが、1ヵ月後高額な請求と一緒に2回目が届いた。クーリング・オフしたい。
A.通信販売や直接店舗で購入した商品はクーリング・オフの対象外です。規約に沿った解約方法になります。

○具体的な事例(2)
Q.大手の電力会社や携帯会社、運送会社を名乗り、料金の未払い請求や商品の再配達案内のメールが届いた。
A.無視してください。正規の請求や案内であれば、正式な文書などが届きます。記載されているURLなどにアクセスなどはせず、個人情報なども入力しないでください。

■消費者トラブルに遭わない為の防止策
自分は大丈夫と思わないこと。自分は大丈夫「じゃないかも」という方々はしっかりと勉強や対策をしているため被害に遭いにくいです。油断している方こそ危険です。
すぐに契約・注文しない。立ち止まり、キチンと利用規約や契約書を読みましょう。
細かい字が多いですが自分を守るため、家族や友人、センターに相談しましょう。
※ただし、消費生活センターでは個別の事業者・案件についてはお答えできません。
また、次のような出前講座を開催しているので、ぜひ受講してください。

○出前講座「市内高齢者クラブへ」
消費生活センターの相談員が出向いて、悪質商法の手口や対処方法などを説明する「消費生活講座」を開催しています。講座では悪質商法の対処法やクーリング・オフ、契約の知識などを学ぶことができます。
また、DVDやカルタを使用して、楽しく学ぶ時間もあります。カルタは鹿児島大学の石橋研究室が独自に制作した「だれでもカルタ」を使用していて、参加者の方々から大変好評となっています。石橋研究室では替え歌も作成されていて、市ホームページで確認できます。
申込:
社会教育課【電話】21-5128
水産商工課【電話】33-5638

問合せ:鹿児島大学 教育学部准教授 石橋 愛架
【メール】aichin@edu.kagoshima-u.ac.jp

○出前講座「市内高校生へ」
2月15日、市来農芸高校の3年生を対象とした若者向けの消費生活講座を実施しました。2年前に成年年齢が18歳に引き下げられたため、今回参加した生徒のみなさんはほとんどが成年を迎えていました。講座では18歳になったらできること、できないことの他、若い世代に特に多い消費者トラブルを紹介しました。
若い世代に多い消費者トラブルで、「チケットの詐欺に遭った」「入場できなかった」といった転売チケットトラブルや「簡単に稼げない」「高額プランを契約させられた」などの副業トラブル、「お試しなのに強引な勧誘をされた」「サロンが倒産し、ローンだけ残った」などの美容・医療トラブルを説明しました。
万一消費者トラブルに巻き込まれたら今回の事を思い出していただき、一人で抱えずに居住地の消費生活センターに相談してください。

■消費生活の市長表明
近年、消費者を取り巻く環境は、情報化などの進展により目まぐるしく変化しております。そのような中、消費者トラブルや悪質商法の手口は年々複雑化・巧妙化し、全国的にも多発しています。
本市では、これまでも消費生活相談体制の強化を図るとともに、出前講座や市の広報紙、各種パンフレットを活用した啓発活動なども実施しています。また、引き続き地域包括支援センターなどの様々な機関と連携を深めながら啓発活動に努めます。
今後も、市民の皆様の財産を守るとともに、安全かつ安心して暮らしていただけるよう、充実した消費者行政を推進し、消費者行政の体制維持及び充実を図ってまいります。
令和6年3月21日 いちき串木野市長 中屋謙治

問合せ:市消費生活センター
【電話】33-5638

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU