骨は、骨格として体を支える働きとカルシウムの貯蔵場所としての働きがあります。骨は常に古くなった細胞を壊して、新しい骨に生まれ変わっています。健康で丈夫な骨を保つために、早い時期から骨粗しょう症の予防に取り組みましょう。
■骨粗しょう症とは
骨の強度が低下し、骨折しやすい状態になることを骨粗しょう症といいます。骨の基となるカルシウムなどのミネラルは、成長期に増え、20歳頃に最も多くなり、その後加齢に伴い減少します。特に女性は、閉経に伴い減少します。また、糖尿病や慢性腎臓病(CKD)などの生活習慣病や、過度なダイエットによる栄養の偏り、運動不足も骨に悪影響を与えます。
■骨粗しょう症の予防
◆バランスの良い食事
骨を健康に保つためにはカルシウムの摂取が重要です。カルシウムの吸収率を上げるタンパク質やビタミンD、ビタミンKなどの栄養素をバランスよくとりましょう。
○カルシウム
骨の材料になる栄養素。牛乳、乳製品はカルシウムの吸収率に優れた食品。
・牛乳・乳製品…チーズ、ヨーグルトなど
・大豆製品…豆腐、納豆など
・魚介類…シラス、シシャモ、桜エビなど
・野菜・海藻類…小松菜、切り干し大根、ヒジキ、ワカメなど
○たんぱく質
骨の質を高めるコラーゲンの材料。
・卵、魚、大豆製品、乳製品など
○ビタミンD
腸でのカルシウムの吸収を高める。
・魚…サケ、ウナギ、イサキ、サンマなど
・キノコ類・その他…干しシイタケ、キクラゲ、卵など
○ビタミンK
骨形成を促進する。
・納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリーなど
◆適度な運動
骨は、負荷がかかるほど骨を作る細胞が活発になり、強くなる性質があります。散歩や階段の上り下りなどを日課にするなど、日常生活の中でできるだけ運動量を増やしましょう。
◆検診でチェック
令和6年度各種検診の意向調査で骨粗しょう症検診申込を受け付けています。年に一度検診を受けることで、自分の骨の状態を確認できます。ぜひご利用ください。
問合せ:保健福祉課 健康増進係
【電話】(0996)24-8933
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