■健康と運動
平均寿命が長い日本人ですが、健康寿命との差は約10年、健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを言います。健康について考えたときに、栄養管理や運動習慣、睡眠の質など思いつくことはいくつかありますが、今日は運動に着目したいと思います。
健康寿命を延ばすために行う運動で推奨されているのは、日常生活での家事や仕事などの身体活動以外に、週2回以上、1回40分以上の運動を習慣的に続けることが望ましいとされています。運動の具体的な効果は、体力がつき身体活動が行いやすくなることや、生活習慣病の予防ができます。運動の種類はストレッチ、有酸素運動、筋力トレーニング(筋トレ)があります。
ストレッチは意識的に筋や関節を伸ばす運動です。注意点は5つ、
(1)時間は最低20秒
(2)伸ばす筋や部位を意識する
(3)痛くなく気持ち良い程度に伸ばす
(4)呼吸を止めずに行う
(5)目的に応じて部位を選択する。
上記に注意して行うようにしましょう。
有酸素運動は、筋肉への負荷が比較的軽いウォーキングやジョギングなどの運動を言います。成人では1回30分、息が弾む程度の負荷で、高齢者ではかなり軽い~ややきつい程度の負荷を目安に行います。
筋トレは、特定の筋肉に連続的に負荷をかけて筋力を向上させるために行われる運動です。成人では最大挙上重量の60~80%の重さを8~12回繰り返し行える、高齢者では日常生活より筋肉に負荷がかかれば効果が得られます。また、しっかりと筋肉を休める時間(休息日)をとることも大切です。筋肉は年齢に関係なく鍛えることができます。
生活や仕事で追われる毎日だと思いますが、自身の体と向き合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。
■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科を受診される方は、必ず事前に電話で問い合わせをお願いします。
野田先生の診療日:8日(月)午後~12日(金)午前・22日(月)午後~26日(金)午前
※7日(日)は当番医
※中島先生…当面の間、第1木曜日のみ
公立種子島病院 リハビリ科 有留 真穂
【電話】26-1230
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