■Vol.11『熱性けいれんについて知ろう!』
○熱性けいれんとは…
生後6ヵ月~5歳ごろの子どもが急な発熱を伴って意識障害、けいれんを引き起こす病気です。通常38℃以上の発熱時で急激に体温が変化するときに起こり、半数近くが繰り返しますが、成長に伴い6歳前後ではほとんど起こさなくなり経過は良好です。けいれんは発熱の初期に起こることが多いです。基本的な症状は、意識がなくなりけいれんを起こすことです。俗に“ひきつけ”と呼ばれるものです。
○原因には、遺伝的な要因も…
発育途上の幼弱な脳神経細胞は急な体温の変化に弱いため起こります。遺伝的な要因もあり両親に熱性けいれんがあると2~3倍の頻度で多くなるといわれています。また男児にやや多い傾向があります。発熱の原因としては、突発性発疹、インフルエンザなど急に高熱を出す疾患で多いようです。高熱をきたす疾患は、すべてけいれんのきっかけになります。
○熱性けいれんが起きたらどうするの?
適切に対処することがとても大切なので、まずは落ち着きましょう。けいれん中に唾液や吐物を誤嚥しないように、お子様を横向きに寝かせましょう。衣服を緩めるなどして、呼吸をしやすいようにしましょう。また、けいれんの持続時間やけいれんの様子を記録しましょう。病院到着後の原因追及や処置に繋がります。
救急隊員より一言:まずは落ち着きましょう! その後、119番通報を!
問い合わせ先:消防本部警防課救急係
【電話】0993-53-5070(直通)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>