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〔南大隅町地域おこし協力隊活動報告〕さいなんたん協力隊だよりVOL.87(令和6年8月)

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鹿児島県南大隅町

■『今年のお米はどうなるか!?』地域おこし協力隊 福元信一郎
今年も手植えをした田植え。順調に育っています!
農業研修を通して「農業とは」を教わり、自分なりの稲作をしていこうと考えています。今後の稲作は、ひとつの田んぼは次の世代に伝えていくための体験用、ひとつは美味しいお米を目指す自家消費用として続けていきたいです。
手植え体験も3回目、今までは自分で植えることが主でしたが、今年は参加人数も多く、楽しんで体験してもらうことができました!
まだまだ続く稲作。体験用の田んぼでは、農業の技術を学ぶのではなく、農業体験を通じて、気持ちいい(水や泥の感触)・楽しい(仲間と語らい・泥投げ)・きつい(中腰の体勢)・苦しい(寒い・暑い)等の当たり前の感情を肯定し、農業体験した人の成長の場になればと想います。
美味しいお米になーれ。

■『ゴレッソウ』地域おこし協力隊 原田志穂子
小さい頃、お盆が近づくと祖父母の家に行き、13日の夜にはご先祖様を迎えるため、迎え火を焚いていました。各家庭が玄関の前に小さく火を焚きます。少しの時間眺め、火が風で揺れたりすると「おかえりなさい」と言いながら家の中に戻ります。
そんな小さな迎え火を想像していたため、初めて写真を見せていただいたとき、驚きました。大浜の伝統的な迎え火・送り火「ゴレッソウ(御霊送)」。海岸に並ぶ松明に火が灯され、それを見上げるたくさんの人の様子が写されていました。壮大でとてもきれいだなと思ったのですが、集落の方の話では、人が多かった頃は、100本もの松明が並び、その灯が対岸の指宿からも見えるほどだったそうです。近年、松明の数は10本程度になっていましたが、「昔の光景を見てみたい!」という子どもたちの声。今年は例年より多くの松明を並べようと、大浜を愛する有志の方々が集まり、話し合いを重ねていました。
先日、プロジェクトのひとつとして、宮田小学校にて「ゴレッソウ松明づくり」のワークショップが開催されました。梅雨真っ只中で連日大雨でしたが、この日は快晴。地域の子どもたちや鹿児島大学の学生など、多くの人が集まりました。伝統的な松明づくりを教わりながら、お盆の思い出話もたくさん聞かせていただきました。
ご先祖様と過ごす3日間。今年のお盆はどんな風に過ごしましたか?地域や時代によって過ごし方は変わりますが、ゴレッソウに想いを馳せると、わたしも懐かしい気持ちになりました。

問い合わせ先:役場企画観光課
【電話】24-3113

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