文字サイズ
自治体の皆さまへ

よりよいまちを目指して自治会を考える

1/23

鹿児島県南大隅町

■自治会長連絡協議会 町執行部と語る会
南大隅町自治会長連絡協議会(会長:脇田幸夫さん 横馬場自治会)は、町内の自治会長で構成される団体です。
8月22日、自治会長連絡協議会が主催した町執行部と語る会が開催され、町長、副町長、教育長ほか、各課長・局長が出席しました。
今回のテーマは、
・自治会活動支援
・防災
・自治会合併
テーマに沿って、様々な意見交換が行われました。

■自治会の現状
住民相互の連絡などの地域的な共同活動を行い、地域社会において重要な役割を担っている自治会。
南大隅町には現在、117自治組織があり、令和6年9月1日現在で2669世帯が自治会に加入しています。
自治会は、近所に住む人たちが自主的に運営している、住民の皆さんに一番身近な自治組織です。地域での交流活動のほかに、自分たちの自治会を住みよい地域にするために、お互いが協力し合いながら清掃や防犯・防災活動など様々な活動に取り組んでいます。

◆自治会活動支援
令和3年度から始まったスマイル支え合い活動事業補助金(以下、「スマイル補助金」といいます)は、町内でも多くの自治会に活用されています。
それぞれの地域で使いやすい補助金となるよう年々拡充を図っていますが、スマイル補助金の使い方や申請方法に、不便さを感じている自治会もあるとの意見も。
また、自治会の活動を側面からサポートする地域担当職員については「自治会と地域担当職員はどのようにコミュニケーションを取っているのか」との質問に、「年度初めに各自治会長と連絡を取り年間事業の確認や、災害後には状況調査など連携を図るよう努めています」との回答がありました。
今後、スマイル補助金を有効に活用いただくために、各自治会へ町から研修などを通じて資料や情報提供を行い、あわせて地域担当職員にも指導していくことが伝えられました。

※スマイル支え合い活動事業補助金
自治会の活動をサポートする町独自の補助金制度。「1回の企画に定額1万5千円または3万円の支給」とし、各自治会の年間上限額は最大40万円。令和5年度においては、106自治会が補助金を活用しました。

※地域担当職員
自治会の活動をサポートする役割を担い、各自治会に1人ずつ配置されています。

◆防災
「災害が発生した時、孤立が懸念されるが自治会と行政の連携は」「自治会で対応することも多くなると思われるが、どう考えているか」など、地域から見た防災について多くの意見が出されました。
「災害時の自治会と行政の役割、連携については、昨年8月の台風6号により土砂が流失し通行止めが発生したことや能登半島地震後の影響など、本町においても同じような状況が懸念されます。町では、関係機関と連携した情報収集や早めの避難呼びかけを行っています。
自治会からは、被害情報等を早めに伝えていただくようお願いします」。
防災無線や避難所の状況など、地域に結びつきの強い防災への対応について、今後の改善に向けて意見交換がなされました。
「地域で防災の形が違う」との意見がありました。防災マップを見ていただくと、住んでいる地域の土砂災害、津波、洪水などによる危険箇所を確認することができます。さらに、自治会内では消防車等の緊急車両が入れない場所があるなど、把握している課題は様々です。
自治会での防災訓練が必要ではないかとの意見に、「町が主体となった訓練も計画していきます。自治会でも自助・共助の意識を高めていただけるよう周知をお願いします」。
自治会で実施する消火栓の取り扱いなどを含めた訓練には、自治会から要望をいただければ、消防団と連携し訓練を実施することもできます。
「災害時、自治会としてどのように動けばいいかわからないところもあると思いますが、訓練を通じて自治会内で意見を出し合っていただきたい」と、自治会の取り組みを町も支援していく考えを伝えました。

◆自治会合併
町内自治会の世帯数は年々、減少しており、自治会のおよそ75%が30世帯以下、10世帯未満の自治会も徐々に増えています。
自治会が行事や清掃活動など、コミュニティを維持するための検討課題のひとつに「自治会合併」があります。
「いずれ合併は避けて通れない課題。行政としてはどう考えているのか」との質問に、「町としては、行政主導で合併を推進するものではありませんが、合併を希望する自治会には支援していきたいと考えています」との回答がありました。
10年以上前に自治会間の話し合いから、中別府の4自治会が合併して中別府自治会になりました。当時、他の地区でも話し合われましたが、自治会合併は進まなかった現状があります。
「自治会合併して、活性化していくべきではないか」との意見もありましたが、町長は「自治会内の総意を優先的に考えていきたい」と答えました。
「合併をするメリット、デメリットを伝えてほしい」「合併を進めていくには、ひな形に沿っていくほうが良い」「公民館など財産の問題がある。すべてを合併するのではなく、行事等を共催するなども有効ではないか」など活発な意見が出されました。
脇田会長から「町としては、世帯数が少ない自治会に合併だけでなく、別な方向での支援を考えていってほしい。10戸数以下は自治会としてやっていけるのか心配。自治会長連絡協議会としても検討していきたい」との言葉に、町長は「自治会として賛同があれば町として協力していきたい」と答えました。

▽自治会は、地域に住む人たちが意見を出し合い作り上げていく自治組織です。より住みよい地域にするために、活動に参加してみませんか?

問い合わせ先:役場総務課
【電話】24-3111(代表)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU