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自治体の皆さまへ

GIGAスクール通信vol.32

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鹿児島県 垂水市

令和3年度から、GIGAスクールによる一人一台端末を本格的に活用した教育が始まった垂水市。ここでは、市民の皆様に、GIGAスクールはどういったものなのか解説するとともに、各校の取組みを紹介することで、GIGAスクール構想を基にした教育に親しみを持っていただければと思います。

■GIGAスクール構想×特別支援教育「一人一人の状況やニーズに応じた学習支援」
文部科学省の調査報告によると、「どの学級においても、一定の割合で学習等に支援が必要な子どもたちがいる」とされており、学校教育では、子どもたちの自己実現に向け、一人一人の状況やニーズに応じた学習支援の重要性がより高まっています。
子どもたち一人一人の学び方や困り感は異なることから、学校では、ICT機器も効果的に活用し、様々な支援を行っています。例えば、休み時間に、電子黒板に次の授業の準備物を提示することで、子どもがそれを見て確認し、戸惑うことなくスムーズに準備を行えるようにしています。また、書くことが苦手な子どもは、タブレット端末のキーボードで入力をしたり、授業後の黒板をタブレット端末のカメラで撮影し、その画像をデータとして蓄積したりして、家庭でも確認し活用できるように工夫しています。
このように、一人1台タブレット端末を個の状況やニーズに応じて効果的に活用することで、子どもの学習への困難さが軽減され、「分かる・できる」喜びを味わい、楽しく学習に取り組む姿が期待されます。

[各小・中学校の取組も紹介]
■タブレット端末を効果的に活用した牛根小学校の取組
牛根小学校は、本年度から市の国語科の研究指定校となりました。研究テーマを「読解力を高める国語科授業づくり~言語活動の充実を通して~」に設定し、来年度の研究公開に向け実践を進めています。

◇タブレットの持ち帰りによる予習型反転学習(高学年の例)
古典の学習に抵抗感が見られた子どもたちにタブレット端末を持ち帰らせ、教科書添付の二次元コードを読み取って国語の古典の範読を聞かせました。それを家庭学習の音読練習に活かすことで、子どもたちが古典のリズムに親しみ、興味をもつなど予習型反転学習の効果が最大限に発揮された学習となりました。

◇「すらすら音読」を目指したタブレット端末での音読録画
タブレット端末で自分の音読を録画することで、表情や口形とともに自分の音読を聞き返し、自分の音読の良い点や課題をつかむことができます。また、単元導入時の音読と単元末の音読を聞き比べることで、自分自身の学びの変容や成長を感じることもできます。9月27日に市内の高学年全員で行った「遠隔合同授業」では、5・6年生が音読練習で鍛えたスキルを発揮し、立派な発表をすることができました。今後は自信をつけた音読を他の学年に披露する等、朝の読書の読み聞かせで、活動を広げていく予定です。

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