令和3年度から、GIGAスクールによる一人一台端末を本格的に活用した教育が始まった垂水市。ここでは、市民の皆様に、GIGAスクールはどういったものなのか解説するとともに、各校の取組みを紹介することで、GIGAスクール構想を基にした教育に親しみを持っていただければと思います。
■「GIGAスクールのまち垂水」~「ふるさと垂水を愛し、誇りにする子ども」を育成する教育の推進~
垂水市は、豊かな自然に囲まれ、芸術・文化に触れる機会も多く、地域の方々が学校教育に積極的に協力してくださるなど、恵まれた教育環境にあります。そこで、垂水市教育委員会は、「ふるさと垂水を愛し、誇りにする子ども」の育成を教育理念として掲げ、市内各小・中学校と連携し、様々な教育活動に取り組んでいます。特に、令和3年度から、授業等における一人一台端末の効果的な活用に重点化を図り、「GIGAスクールのまち垂水」を合い言葉に、以下の取組みを行ってきました。
◇「GIGAスクールのまち垂水」の主な取組み
・授業でのICT機器(タブレット等)の効果的活用
多様な考えに触れ、交流する他校との遠隔合同授業
一人ひとりの学習状況や学び方に応じ、学力を高める自由進度学習 等
・プログラミング教育の推進
鹿児島高専の学生「ロボギャルズ」によるプログラミング教室
・子どもの心身の状況を的確に把握
子ども一人ひとりの心身の状況を教職員が把握し、組織で適切な声掛け等に役立てるアプリ「スクールライフノート」の活用
・家庭学習でのICT機器の効果的活用
端末の持ち帰りを推進し、AIドリルを活用した個に応じた家庭学習の奨励、自主学習のさらなる活性化
これらの取組みの結果、子どもの学習意欲等が高まり、鹿児島学習定着度調査の結果にも大きな改善傾向が見られるなどの成果が現れました。また、垂水市の先進的な取組みが認められ、令和5年度は「教育DX推進自治体表彰2023」を受賞しました。
令和6年度は、右図のとおり、「交流と発信」をテーマに、学んだことや自分の考え、ふるさと垂水市について調べたことをまとめる活動の充実を図ります。その活動の中で、ICT機器の活用を通して得た情報の適否を判断し、目的に応じて情報を選択して表現するなどの情報活用能力を高め、「ふるさと垂水を愛し、誇りにする子ども」の育成をめざします。各号で、垂水市教育委員会の取組みと市内各小・中学校の教育活動の様子を「GIGAスクール通信」として紹介いたしますので、ぜひご覧ください。
◇令和6年度テーマのイメージ
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