令和6年4月に「全国学力・学習状況調査」が実施されました。全国の小学6年生の児童と中学3年生の生徒が取り組みました。その調査結果が、先日、公表されましたので天城町の児童・生徒の学習状況について、以下に示します。全国や鹿児島県の平均正答率との比較が一つの目安になりますが、児童質問紙の結果など、他にも様々な角度から天城町の児童・生徒の学習状況について分析する必要があります。また、学校外での家庭や地域での子供たちの様子も、今回の調査に大きく影響しています。子供たちの学力向上を学校だけに任せるのではなく、家庭や地域も一体となって推進していきましょう。また、学力を支える「自己肯定感」や「ウェル・ビーイング」などについても、家庭で何ができるのか、地域ではどんな取組ができるのか御検討ください。
【教科に関する調査結果】
単位:%
小学校では、国語は県や全国の平均を上回る結果となっています。しかしながら、算数は県平均と同じで、全国平均より1.4ポイント下回る結果となっています。各学校で実施している学力向上への取組はある程度が成果として表れているといえますが、改善できる点もあるようです。今後も、各学校の取組について、町教育委員会として指導助言していきます。
一方で、中学校では、国語・算数ともに県や全国の平均を上回る結果となっています。各中学校の計画的・継続的な学力向上の取組、また、日々の授業の充実が結果として表れているといえます。町教育委員会として、各学校のこれまでの取組等の継続と更なる発展を依頼するとともに、中学校教科部会を中心とした授業改善にも、力を入れていきたいと考えます。生徒にとって魅力ある授業改善を推進してまいります。
全体的に、天城町の児童・生徒は、県や全国と比較しても同等かそれ以上の学力を身に付けているとと思われます。今後も個別最適な学びや協働的な学びのある授業が展開されるよう、ICTを効果的に活用した授業の推進や、児童・生徒の個別の支援・指導の充実に取り組むとともに、学校が児童・生徒にとって安全・安心して過ごせる場所となるよう、「魅力ある学校づくり」を全ての学校で実践してまいります。
天城町教育委員会では、各学校への計画的な学校訪問(授業参観を含む)の実施や学校の要望等に応じて指導主事を派遣し、授業について指導・助言を行うなど、学校を支援してまいります。また、校長面談や管理職研修会等を通して、学習者主体の授業となるような授業改善や、良問等に取り組ませたり家庭学習の充実を図ったりするなどの各学校の取組等について具体的な指導・助言を行います。
各家庭や地域におかれましては、児童・生徒が集中して学習に取り組むことができる環境づくりや、スマートフォンやタブレットなどの使い方(使用する時間・場所・内容等)について家庭での約束等をしっかりと定め、ICT機器等との上手な付き合いからについて確認していただけるとありがたいです。
天城町教育委員会
<この記事についてアンケートにご協力ください。>