■地域おこし協力隊とは?
人口減少や高齢化が進む地方が地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る国の制度。
屋久島町では現在2名の隊員が活動中!
■コケの大量生産、始動。
コケ生産担当 大水孝介
▽大量生産の地点も増加
令和5年度の第一の目標であった「コケの大量生産」について、この1年を通して、概ね進められていると実感しています。現在、宮之浦2地点、尾之間1地点の計3地点で、合計トレー数は300トレーほどです。目標トレー数には及ばなかったものの、生産地点の増加と、協力者の増加が実現できており、協力隊退任後も生産事業を続けていくための基盤づくりができていると実感しています。自分1人だけでコケ生産を進めるのではなく、島民の方にも広がる仕組みづくりを検討しています。また、生産しているコケの種類は「アラハシラガゴケ」と「ハイゴケ」がメインで、前者は単価は高いけれど、成長に時間がかかり、後者は成長は速いが単価が安いという特徴があります。そのため、それぞれの特徴を捉えながら、その環境や規模に合わせた生産を行っていきたいと思います。そして令和6年度からは、生産したコケを少量ずつではありますが、販売していきいと考えています。
▽「屋久島苔生産者の会」活動盛んになってきましたー
令和5年度より、コケに興味を持つ方やコケの生産者の集まり、「屋久島苔生産者の会」を設立し、生産指導やコケの勉強会、さらには自然公園内にあるコケの道の清掃活動などを行いました。現在は計11名の会員で、コケをより多くの方に楽しんでもらい、魅力を伝え、今後も生産作業を共にに行ったり、さらにはコケを使ったアクティビティの指導なども進めて、自分以外の方にもコケを扱ってもらえるように活動していきます。
▽イベント参加やメディアにも取り上げてもらいました
屋久島町の地域おこし協力隊として、2年目が終わりましたが、有難いことに各種メディアへの出演やイベントへの参加依頼などが増えてきました。写真は大阪府の「咲くやこの花館」という植物園で展示をしていただいたものです。また、初のTV出演として、先月、KTSニュース、そして1時間の屋久島特番に出演させていただきました。取り上げられる事は嬉しいものの、結果を伴うことが大事であるので、今後も精進してまいります。
▽大水隊員の活動情報はこちらから
■口永良部島初の水産加工場の運営開始!
口永良部島担当 池添慧
令和3年度から協力隊として始めた水産加工場の立ち上げの活動が、たくさんの方の力をお借りして、ついに形にすることができました。
今年4月より「港のとと屋」として、口永良部島初の水産加工場を運営してまいります。主に、エラブの水産物を活用した水産加工品の製造・販売をするほか、鮮魚販売やお弁当販売もおこなっていきます。
私が口永良部島へ来て3年半。これまでは多くのことを教えてもらうばかりでしたが、やっと少しずつ、島のために恩返しができるようになってきたかなと思います。ぜひ、ご来島の際にはお立ち寄りください。
問合せ:水産加工品の製造・販売港のとと屋
instagram:@keierabu
【E-mail】minatotoya@gmaii.com
▽地域ボランティア団体E-Labの取り組み
島民とともに立ち上げたボランティア団体、「E-Lab(イーラボ)」では、海岸清掃や集落内の草刈りなどに取り組みました。また、一般財団法人自然公園財団の支援事業を受け、島内に生息している国の天然記念物であり、絶滅危惧種の「エラブオオコウモリ」の保全活動にも、取り組んでまいりました。
▽観光案内所・観光サイトの運営
口永良部島役場出張所の改修工事に伴ない、観光案内所をリニューアルオープンしました。また、島民から口永良部島観光サイトの運営を引継ぎ、現在問い合わせ対応窓口として携わっています。
口永良部島にお越しの際は、ぜひご活用ください。
地域おこし協力隊の活動につきましては、本誌で「屋久島町地域おこし協力隊通信」として毎月掲載しています。また、フェイスブックでもご覧いただけます。
その他、地域おこし協力隊に関するお問い合わせにつきましては、下記までお問い合わせください。
問合せ:観光まちづくり課地域振興係
【電話】43-5900
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