■「見直してみませんか?薬の種類と飲み方」
高齢になると複数の病気を抱える人が増え、治療のために何種類もの薬が一緒に処方されることが多くなります。また、身体機能の低下により若い頃と比べ薬の効き方に変化が起こります。そうすると健康に影響を及ぼす心配があります。
高齢者では処方された薬が6剤以上になると副作用を起こす人が増えることが分かっています。
(※ただし、処方された薬を勝手にやめるのは危険です。自己判断は絶対に避けましょう)
▽あてはまる症状はありませんか?
多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。主な副作用は、ふらつき・転倒、物忘れです。高齢になると骨がもろくなるので、転倒による骨折をきかっけに寝たきりになったり寝たきりが認知症を発症する原因になったりする可能性もあります。その他、うつ、せん妄、食欲低下、便秘、排尿障害などが起こりやすくなります。
▽正しい薬との付き合い方
(1)むやみに薬を欲しがらないようにしよう。
薬の数や種類はできる限り増やさないように。副作用のリスクも高まります。
(2)自分がどんな薬を飲んでいるか知っておこう。
なぜ必要か、どんな作用があるか把握しておきましょう。(本人が高齢の場合には家族も知っておくようにしましょう)減らせる薬がないか「かかりつけ医」に相談を。
(3)「おくすり手帳」で服薬管理をしよう。
使っている薬は市販薬も含めて1冊の手帳にまとめましょう。
このコーナーでは、全13回にわたり、高齢者のフレイル予防のために、町内の医療機関などから、健康で長生きするための「耳より情報」をお届けししてきました。これまでご拝読いただきありがとうございました。
またコラムの寄稿やインタビューにご協力いただきました町内の医療機関の皆様におかれましては、ご協力ありがとうございました。
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