■もうすぐお正月。お餅、食べませんか?
1年のうち、1番餅を食べる時期はお正月。このような方も多いのではないでしょうか。今回は、餅についての学びと、もち米粉を使ったからいもだんごのレシピを紹介します。
◇餅の歴史
餅とは、もち米を加工して作る食品です。もち米は縄文時代に東南アジアより稲作技術とともに、日本に伝わったといわれています。
餅は、室町時代には武士や庶民の間に広がり、江戸時代には鏡餅や柏餅、月見団子など節句に合わせた餅菓子が誕生しています。
◇餅と正月
餅を正月に食べる習慣は、平安時代にはあったといわれています。「歯固めの儀式」が由来で、正月に長寿を願い、餅や大根、昆布など硬いものを食べることで丈夫な歯で健康に過ごせるといわれていたそうです。
◇「和食」の無形文化遺産登録
2013年、ユネスコは日本人の伝統的な食文化である「和食」について無形文化遺産に登録しました。
登録の決め手となった特徴の一つに、正月などの年中行事と密接な関わりがあります。自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆を深めてきました。
◇食育の取組
現在でも学校や地域では食育として、和食の継承に取り組んでいます。
例えば、給食では「飯・汁・菜」で献立を組んだり、郷土料理をメニューにすることもあります。
各家庭でも、冬休み期間など、子どもたちの手伝いをもらいながら、正月の準備を進めると、餅などの和食を知ってもらう機会になるのではないでしょうか。
■市生活研究グループでは、農山漁村で暮らす人々が自分たちの生活をより豊かにするため、生活の中で生み出した「生活の知恵(旬の食材の保存方法や、便利な道具の開発など)」を研究し、伝承しています。このコーナーをご覧いただき、ぜひ皆さんの日々の生活にご活用ください。
《からいもだんご(15本分)》
▽材料
からいも(さつまいも)…1kg(正味)
もち米粉…200g
小麦粉…100g
白砂糖(またはザラメ)…200g
塩…少々
竹の皮(またはラップ)…15枚
▽作り方
(1)からいもは皮をむき、乱切りにして水につけ、あく抜きをして蒸す。
(2)(1)が熱いうちに白砂糖を加えてよくつき、混ぜる。
(3)(2)にもち米粉、小麦粉を加えてよくこねて、仕上げに塩を加えてよくこねる。
(4)100g等分を分けて成形し、蒸す。(竹の皮:30分ラップ:20分)
問い合わせ先:有明庁舎 農政畜産課 農政係
【電話】474‒1111(内線427)
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