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■10月は乳がん月間
~ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)のすすめ~
8月、タレントの梅宮アンナさんが、乳がんの治療していることを公表しました。報道によると、シャワーを浴びた後に、左右の胸の大きさの違いに気づき、病院を受診し、がんが発見されたそうです。
乳がんは、40~50歳代から発症や死亡が増加していて、子育てや介護、仕事など一番忙しい時期にかかりやすい病気です。乳がんのほとんどが女性ですが、まれに、男性の乳がんもあります。
本市を見ると、平成25年から平成29年までの5年間と、平成30年から令和4年までの5年間で、死亡者が約2倍に増えており、県や全国と比較しても多くなっています。
参考資料:
全国がん登録罹患データ
人口動態統計がん死亡データ
乳がんは、小さいうちに見つけると、治る可能性の高い病気です。乳房に限局(※)しているがんでは、5年生存率は99.3%です。
では、どうすれば、早く見つけることができるのでしょうか。
「ブレスト・アウェアネス」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。これは「乳房を意識する生活習慣」のことをいいます。乳房に日頃から関心を持ち、乳房の変化を感じたら速やかに医師に相談するという正しい受診行動です。
まずは、乳房を意識することから始めませんか。
(※)限局:がん細胞がその臓器のみにある状態を指します。
参考資料:国立がん研究センターがん統計
▽ブレスト・アウェアネス「乳房を意識する生活習慣」4つのポイント
ブレスト・アウェアネス資料提供
「乳がん検診の適切な情報提供に関する研究」より
(1)ご自分の乳房の状態を知る(セルフ乳房チェック)
着替えや入浴、シャワーなどの際に乳房を見て、触って、日頃の状態を知っておく。
(2)乳房の変化に気を付ける
次のような症状がないか確認する。
・乳房のしこり
・乳頭からの分泌物(起きたら乳頭付近の下着が汚れている。特に黒い赤色や褐色の分泌物は要注意。)
・乳房の皮膚のへこみやひきつれ
・乳頭や乳輪のただれ
・乳頭痛
(3)変化に気づいたらすぐ医師に相談
(4)40歳になったら2年に1回は乳がん検診(マンモグラフィ)を受診
12月までは、女性がん検診(子宮がん・乳がん・骨粗しょう症検診)があります。希望される方は、保健課までお問い合わせください。
※乳がんに関する情報はこちら(本紙PDF版18ページ参照)
記事に関する問い合わせ先:志布志庁舎 福祉保健課 福祉保健グループ
【電話】472‒1111(内線200)
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