■県内初開催 文化財庭園フォーラム
2月18日に「第19回文化財庭園フォーラム・シンポジウム」が市文化会館で開催されました。
このフォーラムは、毎年、全国各地で開催され、文化財庭園の保存と修復を考える大会で、県内では初開催となりました。
2月14日から17日までの4日間、全国から約40名の技術者が集結し、平山氏庭園、天水氏庭園、宝満寺公園を研修地として修復剪定をして頂きました。17日の午後には、「技術見学会」として宝満寺公園で、文化財庭園の修復について解説を交えての技術披露もして頂きました。
築いた当時の庭園に戻った景観に感激するとともに、我がまちにある貴重な文化財庭園に、多くの方に訪れて欲しいと強く思いました。
本市には日本遺産に認定された武家屋敷群「志布志麓」があります。麓地区には、武家屋敷の庭園や寺院の庭園などが現在まで受け継がれています。
また、JR志布志駅周辺から志布志麓までの「志布志東部地区」において「歴史的資源を活用した魅力ある観光まちづくり」を推進しています。この中で、麓地区の福山氏庭園についても、志布志麓の学びと体験の施設として公開し、活用を開始する予定です。
市民と観光客が歴史的資源を通じて交流する観光まちづくりにとって、世代を超えて受け継がれていく文化財庭園は大きな役割を果たすと考えております。
志布志麓の文化財庭園が地域の人々に愛され、永く後世に受け継がれていくことを願っております。
下平 晴行
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