People in Shibushi – 志布志の人々-

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■祖父へあこがれ救命の最前線へ

德田瑠るな菜さん(19歳)
(大隅曽於地区消防組合　曽於消防署　第1小隊所属　消防士)
・大隅曽於地区消防組合　初の女性消防士
・有明町伊﨑田出身

令和5年4月、大隅曽於地区消防組合で初めて女性消防士が採用されました。採用からまもなく1年となる德田瑠菜さんにお話しを伺いました。
德田さんは、令和5年3月に志布志高校を卒業。曽於地区消防組合に採用後、4月からの半年間は、鹿児島県消防学校(日置市)で消防職員として必要な学術技能、体力などを身に付け、現在、曽於消防署へ配属されています。
通報があれば、いよいよ今日から出動―。その日初めて訪れた出動事案で終始緊張したときのことは今も忘れていないと話す德田さん。勤務は24時間体制。曽於消防署は女性用仮眠室も完備されており働きやすい職場環境が整っています。
なぜ消防士という道を選択したのか尋ねると、「漠然と、人を助ける仕事に就きたいと思っていて、看護師なども検討しましたが、決め手になったのは、消防団に所属し、分団長を務めた祖父です。その姿へのあこがれから、消防士になることを決意しました。」と答えてくれました。
曽於消防署に配属されてまもなく半年。現場での経験や周囲の話から、女性でないと聞きにくいことや話しにくいことなど、自身の存在価値を感じるという。
德田さんは「資機材を運ぶ際など、どうしても体力面では男性隊員の支援が必要ですが、この仕事は組織で動くため、互いを支援し合い、命を救うことに全力を注いでいます。この地域で、もっと女性消防士が増えると嬉しいです。」と話し、今後は救急救命士の資格取得にも意欲を見せました。
「もっと訓練を重ねて力をつけ、少しでも早く一人前の消防士になりたい。」
この地域にまた1人、頼もしい消防士の誕生です。