■戦後79年を迎えて
令和6年8月15日、この日で終戦から79年となりました。同日には日本武道館において全国戦没者追悼式が行われ、約3千人の遺族が参列されました。
追悼式では、遺族代表が「世界ではいまなお戦争が絶えることはない状況。一日も早い平和の実現を」と願いました。当日の参列遺族の中で、最高齢は97歳だったようで、厚生労働省の発表によると、事前に参列意向を示した遺族の約47%が戦後生まれとのこと。先月号の市報しぶしでも特集にて掲載がありましたが、戦時中の記憶や平和教育などの継承の在り方が問われています。
戦後、日本は戦争の苦い教訓と憲法の平和主義を忠実に守り、これまで国際社会において尽力してきました。
しかしながら、世界に目を向けますと、ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ情勢の悪化など、混沌とした状況が続いております。隣国中国においても台湾周辺で大規模軍事演習を行うなどの動きがあるほか、北朝鮮は核ミサイルの開発を進めており、日本は安全保障の危機に直面しています。
本市の教育現場では平和学習が行われ、戦争の悲惨さ、平和主義を次代に伝え続けております。また、夏休み中となるお盆の期間などを活用し、子どもたちは地域の方や親族などから戦争に関する話を聞く機会もあったことと思います。誰もが平和で暮らすことができる社会の実現に向け、今後も平和教育を続けてまいります。
下平 晴行
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