健康のためや健康診断で運動不足を指摘されてウオーキングをする人も多いのではないでしょうか。器具が要らず体一つでできて手軽ですが、せっかく歩くなら少しでも効率良く取り組んでみましょう。
1日1万歩のウオーキングを続けても生活習慣病の予防・改善効果は認められたものの体力の向上はあまり認められなかったと報告されています。実は、普通のウオーキングはあまり筋力が増強されません。竹馬で歩くのと同じで骨で支えているだけで歩けるのです。ウオーキングに加えて下半身の筋力トレーニングが必要だということが示されました。ウオーキングなどの有酸素運動と筋力増強の両方に有効な方法として考え出されたのがインターバル速歩です。
1日の早歩きの時間が15分になるように朝・昼・夜と分けて取り組んでも大丈夫です。平日に時間が取れない人は土・日曜日に早歩きが30分ずつになるように取り組んでも良いです。さらに運動後、牛乳を飲むなどタンパク質補給をすると運動で痛んだ筋肉の補修が行われ、効率的な筋力アップが見込まれます。
人間誰しも体に良いとは分かっていても継続することはなかなか大変です。今は歩いた数によってポイントがたまり、ポイントを電子マネー・ギフト券・商品などに交換できるサービスもあります。スマホを持ち歩くだけでポイントがたまりちょっとしたご褒美がもらえる、そんなサービスを利用することでウオーキングを継続できる可能性が高まります。運営元の企業は信頼できるか、ポイント交換率が異常に高くないかなどに注意しながら信頼できるポイ活アプリを選んで、楽しくお得にウオーキングに取り組みましょう。
なお、心臓病や肺の病気があるなどで運動に不安がある人はかかりつけ医にご相談ください。
◆インターバル速歩の効果
(1)下半身の筋力・持久力の向上
(2)心肺機能の向上
(3)高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の予防・改善
(4)筋肉や骨が丈夫になり寝たきりを予防
(5)心身のリフレッシュで気分障害の改善
(6)睡眠の質の改善
(7)認知機能の改善
(8)骨粗しょう症の改善
その他、便秘解消・更年期障害の改善など多くの効果があります。
◆インターバル速歩のやり方
・速歩は歩幅を5〜10cmほど広げて大股で歩き、スピードは少し息が切れる「ややきつい」程度
・速歩と普通歩きを交互に3分間ずつ繰り返す
・1日5セット、週4回以上を目標にする
今月のドクター:指宿医師会 宮田 敬博(みやた たかひろ)
問合せ:指宿医師会
【電話】34-2820
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