文部科学省が小学6年生、中学3年生の全児童生徒を対象に行った調査の結果をお知らせします。
■調査の概要
小学校は国語と算数、中学校は平成31年度以来の英語を加えた3教科で実施。「身に付けておかなければ後の学年等の学習に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能等」と「知識・技能を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な問題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を問う内容」が一体的に出題されました。
学習状況調査では、児童生徒の学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する調査と、学校の指導方法や教育条件の整備状況などの調査が実施されました。
■調査結果
小学校・中学校ともに国語が全国平均を上回りました。小学校の算数、中学校の数学・英語は全国平均を下回りましたが、前回の結果から改善傾向が見られます。
○小学校(6年生)平均正答率(単位:%)
○中学校(3年生)平均正答率(単位:%)
※県と市の数値は、国の方針により小数点以下を四捨五入しています。
※令和4年度の英語の欄には、平成31年度に実施した調査の結果を載せています。
■考察
学校で取り組んでいる成果などにより、自ら思考・判断して表現する問題の正答率が上がりました。引き続き「思考する力」「書く力」の向上のために、普段の授業で「書く活動」の意図的な設定と、基礎的・基本的な事項の十分な定着を目指します。
本市では、学校の学びと社会とのつながりを児童生徒が実感するために「キャリアパスポート」、「霧島しごと維新」などの取り組みを通し、キャリア教育の推進を図っています。その結果、将来の夢や目標に向かって努力している児童生徒が多く見られます。
■今後の取り組み
・一人一人の児童生徒の学習状況に応じた「個別最適な学び」を推進しています。児童生徒の良さを伸ばし、苦手なところを克服できるように、一人一人に向き合っていきます。
・対話を通して自分とは異なる考え方に触れながら学びを深める「協働的な学び」を実現させた授業の充実を図っていきます。
・霧島の地で育つ児童生徒が、将来の夢や目標の達成に向けて粘り強く努力し続けられるよう指導していきます。
■家庭へのお願い
・子どもたちの思考を深めるため「なぜ、そう思ったの」など積極的な対話をお願いします。
・学校で1人1台のタブレットを使った学習を進めています。家庭でもタブレットを使って学習することは、学びの幅を広げ、主体的な学びの充実につながります。端末を持ち帰ってきた際には、学習の様子を見守るとともに、適切な活用がなされるようご協力をお願いします。
問合せ:学校教育課
【電話】64-0707
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