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霧島山と錦江湾の魅力再発見「霧島ジオパークの旅」vol.10

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鹿児島県霧島市

〜山で幸せ、海で幸せ〜

日本で最初の国立公園・霧島錦江湾国立公園がある霧島市。市内全域の自然や文化などは霧島ジオパークとして、日本ジオパークに認定されています。霧島山や錦江湾をはじめとする、魅力あふれるスポットを紹介します。

■地層が解き明かす縄文人が生きた証
錦江湾を望む標高約250mの上野原台地。そこにはかつて、森の恵みを求めた人々が生活していました。

幾重にも重なる地層から、約1万600年前の生活の痕跡が発見された上野原遺跡。上野原縄文の森事業課長の永濵功治さんに、その魅力を聞きました。

上野原台地は、約3万年前の大噴火でできた姶良カルデラの一部です。その後も繰り返し発生した噴火活動により10を超える地層が積み重なっているため、出土品の年代を推定することができます。
国指定史跡「上野原遺跡」では国内最古級の大規模定住集落が発見され、最も古いものは約1万600年前のものであることが分かりました。縄文時代早期以降の多種多様な土器や石器などが15万点以上も出土しています。
中でも上野原遺跡を象徴するものが、国指定の重要文化財でもある通称・双子壺(つぼ)です。約8600年前のものと推定されるこの土器は、台地の一番高い場所から二つ並んでほぼ完全な形で発掘されました。とても大事に埋められていたことから、祭りなどの儀式に使われていたものだと考えられています。
この双子壺が出土した場所は現在、「体験エリア」として整備され、今でも多くの人が集まる場として利用されています。

《施設紹介》
○上野原縄文の森展示館がリニューアル
上野原縄文の森の開園から20年以上が経過し、新たな研究などが進んでいます。10月5日、最新の研究成果を反映した展示館がリニューアルオープンしました。壁一面に飾られた土器は圧巻です。

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