霧島山と錦江湾の魅力再発見「霧島ジオパークの旅」vol.05

6／30

～山で幸せ、海で幸せ～

日本で最初の国立公園・霧島錦江湾国立公園がある霧島市。市内全域の自然や文化などは霧島ジオパークとして、日本ジオパークに認定されています。霧島山や錦江湾をはじめとする、魅力あふれるスポットを紹介します。

四季によって表情を変える霧島山。今回は、霧島ジオガイドネットワークの木場隆治(たかはる)さんに、ミヤマキリシマと中岳中腹探勝路の魅力などを聞きました。

霧島ジオガイドネットワーク
木場　隆治(たかはる)さん
「登山前に火山・気候情報の確認を。」

■ミヤマキリシマと中岳中腹探勝路
中岳中腹探勝路の登山道は3コース。時間や体力などに合わせて楽しむことができます。

ミヤマキリシマは九州の火山地帯の高地に生息するツツジの一種です。霧島山では5月中旬ごろから見頃を迎えます。「日本の植物学の父」として知られる植物学者・牧野富太郎博士が新婚旅行で霧島を訪れた際に発見し、「深い山に咲くツツジ」という意味で「深山霧島(みやまきりしま)」と名付けました。
霧島山の中でもミヤマキリシマの群生地の一つとして知られているのが、中岳中腹探勝路です。高千穂河原の登山口から登っていくと、もみじコース、つつじコース、登山コースに分岐。ミヤマキリシマは登山コースとつつじコースで多く見られます。
登山コースでは、平成23年に起きた新燃岳噴火の際に降り積もった火山灰や火山礫(れき)、火山弾が衝突してできたクレーターを見ることができます。御鉢や高千穂峰を眺めることができるポイントもあり、特にミヤマキリシマが山肌を彩る姿は絶景です。霧島山の魅力を存分に味わってください。

※「登山情報」の詳細は本紙PDF版10ページをご覧ください。