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【特集】第60回 霧島国分夏まつり(1)

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鹿児島県霧島市

■ここには熱くなれる祭りがある

期日:7月13日(土)・14日(日)
場所:国分市街地周辺

問合せ:霧島商工会議所
【電話】45-0313

夏の風物詩といえば「夏祭り」。今年も市内各地で祭りが催されます。
そのうちの一つ、霧島国分夏まつりは今年で60回目。今回の特集は夏祭りの裏側と支える人の思いに迫ります。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、一時は中止を余儀なくされていた市内各地の夏祭り。霧島国分夏まつりも同様で、昨年は4年ぶりの開催にまちが色めき立ちました。
あれから1年、霧島国分まつりは今年で60回の節目を迎えます。

▽つないでいくこと
霧島国分夏まつりは国分市街地にある八坂神社の祇園祭が起源で、昭和46年にその名を国分夏まつりに改称。平成17年に霧島市が誕生してから現在の名称になり、今に至ります。
これまで多くの人が関わり続いてきた夏祭り。今年のスタッフTシャツの背中には「60th anniversary(アニバーサリー)この街と共に次の60年へ」という言葉がつづられています。実行委員会の中心メンバーは「決して今年がゴールではなく、まだまだ長く続いていく祭りになるようにと思いを込めたスローガン。昨年は久しぶりの開催で実行委員の中にも経験者が少なく、それまで協力をもらっていた企業が閉業してしまうなど苦労が絶えませんでした。今回の祭りは、子ども向けのブースを広げるなど新たな試みもありますが、運営部分を細かい所から見直しています。参加者や観客にこれまで以上に満足してもらえるような祭りにできればと日々頭をひねっています」と朗らかに話します。
2日間にわたる祭りの開催に向け、実行委員の準備は約半年も前から始まっています。「12万人もの人でにぎわう一大イベント。最初は無事にやり遂げられるだろうかと不安を感じていました。でも仲間たちと会えば祭りの話ばかりして、問題が起きれば乗り越えてを繰り返していくうちに、今は本番が楽しみに。この2日間だけはみんなが笑顔でいられる、そんな祭りにできれば」

▽御輿(みこし)に込める思い
祭りのクライマックスを飾るのが約1トンの巨大御輿を担いで走る「国分寺御輿競走」。霧島商工会議所にある倉庫では、国分寺神輿(みこし)会員と商工会議所の青年部員らが5月の連休明けから夜な夜な御輿作りに励んでいます。
国分寺神輿会総代の朴木(ふのき)国弘さん(62)は「毎年みんなで協力して御輿を作り上げている。だからこそ人々を引き付けるものになっているんだと思う」と誇らしげに話します。御輿が始まったのは平成7年のこと。それまで祭りの2日目はステージ発表などが中心で、祭りをもっと盛り上げたいと当時の商工会青年部のメンバーが御輿を発案し、今年で30回目を迎えます。「参考にした博多祇園山笠は人形部分を人形師が、土台部分は山大工が手掛けるなど分業制で作られますが、国分寺御輿は全工程を自分たちで作ります。電気技師や写真家、建築士などいろいろな人が集まり特技やアイデアを出し合って毎年改良を重ねています。今年は人形の一部を3Dプリンターで作ってみました」と朴木さんは楽しそうに話します。
夏祭りには元来、疫病を鎮める目的があったといわれています。国分寺御輿は祭りの当日、八坂神社でおはらいを受けてから山見せとしてまちでお披露目されます。「御輿でまちを清めて回っていると感じます。子どもみこしや元気みこし、中学生が担ぐ舞鶴御輿も一緒に回ります。子どもから大人まで御輿で祭りを感じ、まち全体が盛り上がる。この思いを子どもたちに残すためにバトンをつないでいきたい」と話す朴木さんたちの思いを乗せて、御輿は今年も熱い夜を迎えます。

国分寺神輿(みこし)会
総代 朴木(ふのき)国弘さん(62)

[NTERVIEW]
陸上自衛隊 国分駐屯地
國分貴弘さん(36)
■祭りを盛り上げ、そして連覇を国分駐屯地に配属されてから、御みこし輿競走への参加はもう6回目になり、今年は監督として参加します。今では御輿の話が出ると夏が来たなと感じるほど。自衛隊のチームは、駐屯地にある模擬御輿で配置や担ぎ方を覚え、反動をつけてスタートする練習も行います。祭りを盛り上げるために作られた国分寺御輿。その気持ちに応えられるよう、事故なく祭りを盛り上げ連覇を目指します。

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