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霧島山と錦江湾の魅力再発見「霧島ジオパークの旅」vol.9

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鹿児島県霧島市

〜山で幸せ、海で幸せ〜
日本で最初の国立公園・霧島錦江湾国立公園がある霧島市。市内全域の自然や文化などは霧島ジオパークとして、日本ジオパークに認定されています。霧島山や錦江湾をはじめとする、魅力あふれるスポットを紹介します。

市を代表する特産品として知られている黒酢。今回は、県天然つぼづくり米酢協議会の坂元宏昭さんに黒酢の魅力などについて聞きました。

■伝統製法を守り続ける黒酢の里
福山町特有の風土の中で生まれる黒酢。その製造方法は約200年前から変わりません。

県天然つぼづくり米酢協議会
坂元 宏昭さん
「いろいろな醸造元を巡ってみませんか」

約3万年前の火山活動でできた姶良カルデラ壁の麓、錦江湾奥部に位置する福山町は、三方を山に囲まれ、冬は暖かく夏は比較的涼しいという地理的特徴を持っています。
黒酢造りの原料は水と米。シラス土壌に浸透し地下に蓄えられた水は「廻(めぐり)の水」と呼ばれ、薩摩藩の殿様に献上されたほどの名水です。また、江戸時代に交通の要衝として栄えた福山港には、酢の原料となる米が多く集まりました。黒酢造りに必要な物がそろっていたのが福山町だったのです。
黒酢造りは、例えば同じ日に同じ条件で仕込んでも成長の進み具合はまちまちで、醸造技師が経験を頼りに、一つ一つのつぼを五感を使って確認しながら育てていきます。
現在、黒酢造りに使われているつぼの数は福山町全体で10万個以上。大量生産の物と比べて手間暇がかかりますが、私たちはこの伝統製法を守り続けていきます。醸造元を巡って、黒酢を生み出す風土と大地の恵みを味わってみませんか。

《関連情報》
地理的表示(GI)保護制度は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価などの特性を持つ産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。福山町と隼人町にある黒酢生産者8社で構成する県天然つぼづくり米酢協議会は平成27年に全国第一弾として登録され、生産者が連携して品質の維持・向上やPRに努めています。

○鹿児島の壺(つぼ)造り黒酢
区分:第27類調味料及びスープ類その他醸造酢(米黒酢)
登録日:平成27年12月22日
生産地:鹿児島県霧島市福山町及び隼人町
登録生産者団体:鹿児島県天然つぼづくり米酢協議会
鹿児島県鹿児島市上之園町21番地15
登録番号・名称:第7号鹿児島の壺造り黒酢

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