しごと 【特集】若者が働くまち(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道函館市
- 広報紙名 : 市政はこだて 令和7年6月号
きっと函館にある、あなたの未来。
学校を卒業して社会人になるタイミングで函館を離れてしまう人もいる中、市内の企業に就職する若者たちがいます。
以前、市が行った調査(若者の地元就職促進事業調査)では、函館で働きたいと思わない理由として、高校生では「自分がやりたい仕事や働きたい職場が少なそう」「函館に自分が楽しめる娯楽が少ない」といった回答が、大学生では「業種や職種が限られ、就職先の選択肢が少ない」「函館にどんな会社があるか分からない」といった回答が多く見られました。
今回は、実際に市内の企業に就職した二人の若者に話を聞いてみました。お二人は、どうして函館で就職したのでしょうか。函館に住んで働いてみた感想は?今回の特集では、若者の就職支援をとりあげました。
■函館どつく株式会社 芦田さん
長崎の造船系大学を卒業し、教授の勧めで北海道最大の造船会社「函館どつく」に昨年入社しました。
現在は新造船の設計を担当しており、設計技術をさらに高めるため日々学んでいます。函館で暮らすのは初めてですが、市電が便利で生活しやすさを感じています。奨学金の返済には不安がありましたが、現在は支援事業と会社補助で月約2万円の支援を受けており、大変助かっています。年内には新しい社員寮に移る予定で、家具やパソコンの購入に向けて少しずつ貯金しています。たまの気分転換で、市内の繁華街に出ることも楽しみです。
■つくしの子保育園 前さん
生まれてからずっと函館で暮らしており、短大の実習先の「つくしの子保育園」の自然なところに魅力を感じて昨年就職しました。
現在は0歳児を担当しており、大変なこともありますが、もともと小さい子が好きですし、心が通い合うときは嬉しいです。まだ担当園児の卒園を経験していないので、まずは卒園を見届けたいです。毎月奨学金を返済していますが、支援事業を利用しているので3分の1の支払いで済んでいます。「推し活」で旅行をしたり、好きな古着を探したり、今を楽しむことにお金を使っています。
お二人は「函館市奨学金返還支援事業」を活用しています。
※事業の詳細は、下記をご覧ください。
■函館市奨学金返還支援事業
この事業は、市の産業を担う若手人材の確保、定着を目的とした制度です。市の登録を受けた市内中小企業等に就職のうえ、奨学金を返還する方に対し、勤務先企業等(若者応援企業)と連携して当該奨学金の返還を支援します。
◇対象となる方
学生時代に奨学金を利用した方
かつ
市の登録を受けた若者応援企業(市内の中小企業、介護事業所等・保育施設等)へ正職員として新規採用され、市内に居住した方
かつ
支援を受けようとする年度の末日の年齢が34歳以下の方
函館市奨学金返還支援事業は、年間で最大24万円、5年間を限度に最大120万円の支援を市や企業から受けられます。
介護職・保育士等で就労した方には、奨励金の制度も設けています。
・詳しくは、市HP「函館市奨学金返還支援事業」をご覧ください。
・函館大谷短期大学経営・ビジネスゼミのゼミ生が、説明動画をつくってくれました!
(※本紙二次元コード参照)
◇若者応援企業の例
株式会社松本組
専務取締役 小坂さん
当社は、函館市に本社を置く土木・建築の施工管理を行う総合建設業者です。
「地域に密着した形で企業繁栄の道を切り拓き、全社員が豊かになる」という経営理念のもと、社員全員が幸せを感じられる職場を目指しており、奨学金返還支援事業の取り組みもその一環です。新入社員として新しい生活が始まるにあたって、奨学金を返還するのは大変です。経済的負担の軽減になればと、就職説明会でもアピールしています。
我々の仕事は「まちづくり」。何十年も形に残る誇りのある仕事です。若い方に興味を持ってもらえると嬉しいです。
登録数は約100社!
その他の企業はHPをご覧ください。
◇市内企業の方へ
市では「若者応援企業」に登録する企業を募集しています!
登録する3つのメリット:
01…若者を対象とした採用活動で、有効なアピールができます!
02…市運営の函館しごとネットなどで、企業のPRができます!!
03…従業員のワークライフバランスの充実に繋がります!