- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道知内町
- 広報紙名 : 広報しりうち 2025年1月号
■笑いと健康
笑いは、ユーモアを理解して面白いと思うことで起こる行動です。日常生活において笑う頻度が多いことは、高次脳機能が維持されていると考えられています。急速に高齢化が進んでいる我が国において、認知症が急増していることは、大きな社会問題になっています。認知症は、介護・寝たきりの原因だけではなく、心筋梗塞や脳卒中など、他の疾患との関連も指摘されており、予防が重要な取り組みであります。
(1)笑いと認知症
笑いが少ないことは認知機能の低下と関連することが、近年、明らかになってきています。日常生活において笑いの頻度を増やすことで、認知症予防につながる可能性が期待されているのです。笑うと脳の海馬が活性化され、記憶力がアップします。笑いによって意思や理性をつかさどる大脳新皮質に流れる血液量が増加して、脳の働きが活発になります。その他に身体に良い効果があることが解明されてきています。
▽血行促進
思いっきり笑うと、呼吸は深呼吸や腹式呼吸と同じ状態になります。体内に酸素が取り込まれ、血行が良くなり新陳代謝も活発になります。
▽筋力アップ
笑っているときは心拍数や血圧が上がり、呼吸が活発になり酸素の消費量が増えます。静かに過ごしている時よりもカロリー消費量が増えます。笑うことで腹筋や顔の表情筋などが動き筋力アップにつながります。
(2)社会参加と笑いの効果
笑いには心身をリラックスさせる心理的効果のほか、社会的効果もあります。独居高齢者や高齢者夫婦世帯など日々の暮らしで孤立した生活をしている高齢者が増えています。社会参加することで、適度な緊張状態に身を置き、人との会話の中で笑いを交えて身体的、精神的なリラックス状態を獲得していきます。人が健康に生活していくために社会参加と笑いは重要なリラクゼーション効果になります。
(3)町の介護予防事業に参加しましょう
知内町で実施している介護予防事業に参加しませんか。
・転倒予防教室
・脳☆体キラッと教室
・いきいきサロン
身体を動かしながら、先生の話を聞いて笑い、集まった仲間と話をしながら、笑って過ごす時間を一緒に共有することで、日々の生活を楽しく過ごしていきましょう。
笑う門には「福」と「健康」来る!
問合せ:保健センター
【電話】5-3506