くらし 令和8年 新春を迎えて
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鹿部町
- 広報紙名 : 広報しかべ 2026年1月号
町民の皆さま、あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
「構造的変革期を、未来を切り拓く力に」
昨年、令和7年は、私たちにとって「歴史的な転換点」となった1年でした。令和の米騒動、クマによる人的被害、イカ等の漁獲量制限問題、少数与党・多党化、そして、75歳以上の人口が急増する「2025年問題」が本格化し、医療・介護体制の維持や、生産年齢人口の減少といった構造的な課題が、私たちの足元に重くのしかかりました。
しかし、こうした課題が明確になったからこそ、私たちは、立ち止まることなく前進することができたのだと思います。
世界に日本の「知恵と活力」を示した“大阪・関西万博”、憲政史上初の”女性首相誕生”。まさに、新しい時代への大きな希望の光となりました。
また、本町出身の伊藤大投手(北海道日本ハムファイターズ)が沢村栄治賞をはじめ各賞を獲得したことは、改めて私たちの大きな誇りとなり、明日への勇気と活力につながりました。
この「構造的な重さ」と「希望の光」のコントラストこそが、昨年の大きな特徴ではなかったでしょうか。
本町においても、昨年に引き続き、車椅子バスケットボールに取り組む八木橋琉空さんと平田昭仁さんが全国大会への出場を決めるなど、鹿部からもさまざまな分野で活躍しており、大変うれしく、誇りに感じているところであります。
また、産業、福祉、教育、公共交通、防災など、その在り方が問われた年であり、一方で将来像が垣間見えた年となりました。
各分野における、担い手・なり手不足がより顕著となったことをはじめ、本町の基幹産業である漁業では、気象環境の変化も大きな構造的課題として浮き彫りとなりましたが、北海道初となる青のり陸上養殖、さらには、ムール貝やホヤの生産などの新たな可能性を見出して参りました。
また、観光では新たなグランドデザインに基づき、道の駅周辺整備に係る基本構想を策定しました。旧亀の湯と漁港周辺までを集客拠点エリアとして整備し、訪問客の流れを創ることとしました。
福祉分野では、医療介護福祉の軸となります鹿部町社会福祉協議会や渡島福祉会、しかべ内科診療所などの安定運営等について議論をいたしました。
高齢者福祉はこの町の安心そのものでありますので、私たちといたしましては、福祉によるまちづくり実現のため、あらゆる可能性を排除せず、積極的に対応して参りたいと考えております。
教育分野では、認定こども園、義務教育学校の開園、開校に向けた協議、準備を進めておりましたが、義務教育学校につきましては、設置条例が制定され、名称を「鹿部町立鹿部青峰学園」に決定しました。
公共交通では、JR在来線の考え方やしかバスの利用課題が残されているほか、防災分野では、7月30日のカムチャツカ半島付近の地震に伴う津波警報対応や12月8日の青森県東方沖の地震に伴う津波注意報対応を契機に、現計画のより現実的な内容変更が必要となっております。
本年は、これら明確になった課題を直視し、これを「変革の種」と捉え、未来を切り拓く力に変える年にいたして参ります。
令和8年度における施策や予算につきましては、新年度の執行方針等でお示しいたしますが、第6次総合計画に則し、引き続き、子育て支援、移住定住の推進、地域循環型経済の構築に力を注いで参ります。
昨年末に旧役場周辺の賑わいづくりビジョンの中間報告を受けましたが、旧役場周辺の賑わいを創出できるよう計画的に整備等を進めて参ります。
そのほか、稼げる地域として健全な財政運営のもと、スポーツや環境美化、文化支援の充実、減災対策として、鹿部・宮浜地区避難路整備事業(町道水源地道路線の拡幅および歩道設置)に着手し、併せて、町道常呂山道路線の線形改良も計画して参ります。また、国道278号や大沼公園鹿部線の安全性・防災性向上の要望など、町民皆さまの理解を得ながら進め、「日本一魅力ある漁師町、日本一行ってみたい、住んでみたい漁師町」を目指して参ります。
町民の皆さまと力を合わせ、「オール鹿部」で立ち向かい、この町に暮らす誰もが支え合う昔ながらの「共生(ともい)き」の精神で、各世代が安心して暮らせる「地域共生型社会」を築き上げ、あたたかくてぬくもりのあるまちにして参ります。
結びに、皆さまのご協力と新たな発想を原動力に、この構造的な変革期を、未来を切り拓く大きな力に変えて参る所存です。
皆さまの変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、本年が皆さまにとって、力強い飛躍の1年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
令和8年元日
鹿部町長 盛田 昌彦
