- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道森町
- 広報紙名 : 広報もりまち No.249 令和7年12月1日号
12月から新しいもり保育所での保育がスタートします。計画の初期段階から準備に関わってきた役場保健福祉子育て課・葛西参事に、これまでの思いをうかがいました。
Q.もり保育所を新設することになったきっかけは何ですか?
A.
森町では、建設から50年以上が経過し老朽化していた森保育所と新川保育所を統合し、新しい保育所を整備することとなりました。
令和2年度に岡嶋町長が就任し、「子どもたちのために一刻も早く着手したい」との強い思いから、整備が本格的に動き出しました。
令和3年度の保育所整備計画、4年度の基本設計、5年度の実施設計を経て、令和6~7年度にかけて工事を実施。令和7年10月31日、ついに「もり保育所」が完成しました。
Q.建設や設計の段階で、どんなことを意識して取り組みましたか?
A.
建設場所はまず「安全」を最優先に選びました。地震や津波、火山噴火、土砂災害などの危険が少ない場所であることに加え、保健センターにも隣接しており、保護者の利便性も高い場所です。
また、町有地で土地取得費用が不要なこともあり、現在の場所に決定しました。
さらに、道産材を積極的に使用するなど、脱炭素化・カーボンニュートラルにも配慮した計画としました。
Q.設備や設計で特にこだわった点はどこですか?
A.
新しい「もり保育所」は、何より子どもたちが楽しく過ごせる空間、そして保育士が働きやすい環境を目指して整備しました。
屋内外に年齢別の活動スペースを設け、乳幼児が遊べる中庭、各年齢に合わせた遊具、雨天後も使いやすい排水性の高い園庭を備えています。
また、「雨の日でも小さい子が遊べる場所がほしい」という保護者の声に応え、保育所内に「子育て支援室」を設置しました。
Q.「建設や準備の過程で「大変だったこと」「印象に残っている出来事」はありますか?
A.保育所整備を進めるにあたり、保護者の皆様の考え方、保育士を含めた役場内部での考え方、設計者の考え方は多種多様となります。その考え方を整理し、形にしていくための時間や労力については相当時間を費やした印象があります。
Q.
現場の職員や保護者の意見を反映するうえで、特に工夫した点は?
A.保護者の皆様からのご意見・要望につきましては、基本構想・基本設計策定時にアンケート調査を実施し、計画へ反映してきたことや、保護者説明会などを通じご意見を頂戴してきました。
また、現場職員の意見反映についても同様に、各保育所長を交え協議することに加え、現任の保育士からの意見もしっかりと吸い上げた上で、計画・設計書を策定し整備を進めました。
Q.チームで進める中で、支えになったことや嬉しかった瞬間はありますか?
A.事業を進めている最中は正直「辛い」の一言でしたが、同僚職員や施工業者さん協力のもと町一丸となって事業を進めることができました。嬉しかった瞬間については、やはり建物完成の瞬間でした。
Q.新しい施設を見たときの、最初の感想をひとことで言うと?
A.「…できた…涙」です。
Q.新しい保育所の「ここを見てほしい!」というおすすめポイントを教えてください。
A.快晴の日に駐車場から噴火湾を覗くと、羊蹄山や白鳥大橋を眺めることができます。何より、園庭から雄大な駒ヶ岳を眺める景色は、こども達の目に焼き付き、忘れる事の無い記憶と思い出となってくれることと思います。
Q.子どもたちにとって、どんなふうに過ごしやすく・楽しくなると思いますか?
A.都会ではなかなか確保する事ができない、広い敷地や建物で、いきいきとのびのび過ごすことができる、北海道森町ならではの「もり保育所」を整備することができたと思います。
Q.保護者や地域の方に伝えたいこと、メッセージがあればお願いします。
A.
就学前のお子様を持つ保護者の皆様におかれましては、本当に待ち詫びた「もり保育所」の開所だと思います。これから「もり保育所」は、森町の中心となる保育施設として未来へ引き継がれて行くものと思っています。
この「もり保育所」にて、お子様、保護者様とともに、たくさんの楽しい思い出を胸に刻んでいただけたら幸いと思います。
また、12月1日に入所をすることができなかった児童の保護者様におかれましては、できる限り早く入所できるよう、引き続き保育士の確保に努めて参りますので、改めてお詫びを申し上げるとともに、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
最後に町民の皆様、議会議員の皆様、施工業者の皆様、役場関係部署職員のご理解・ご協力によりこの「もり保育所」を整備することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
新たな保育所ができるまで(森町HP)
新たな保育所ができるまでその1~その9までありますのでご覧ください
