- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道江差町
- 広報紙名 : 広報えさし 令和7年11月号
北海道教育大学函館校よりインターンシップ受け入れ
9月2日から10日間、北海道教育大学函館校3年生の2名が「地域政策ボランティア実習」として、江差町に来てくれました。
このインターンシップは、学生が観光や教育などに課題を抱える地域に一定期間滞在し、それらに関する就業体験を行うことによって、当該地域の振興に必要な実践的能力を育成する地域滞在型の取り組みです。
今回、「まちの魅力を総合プロデュース」を実習テーマに、江差観光みらい機構での就業体験を通じて、1泊2日の体験観光ツアーを企画してもらい、最終日の9月11日に成果報告会を行いました。
成果報告会で、ふたりは、「夏になったし江差いこうぜ!~文化と海を満喫する一泊二日の江差まち歩き~」をテーマに、江差の魅力を知ってファンになってもらい、その後リピーターとして何度も訪れる「愛着先行型観光」をコンセプトとしたツアーを提案。
現状の課題として、日本遺産をメインとした観光はターゲット層の幅が狭いこと、観光箇所のキャッシュポイントが少ないことを挙げ、日本遺産を観光の目的ではなく、江差を好きになってもらうための手段として観光に組み込んだツアーを企画しました。
ツアー内容には、ゲーム感覚で家印の歴史等を学びつつ、お店を巡ってお金を落としてもらうことを目的に、いにしえ街道に点在している家印を活用したオリジナルのアクティビティや、実習中の体験から、観光ポータルサイトに掲載している飲食店が、営業しているかどうかリアルタイムでわかるような仕様にすることを提案しました。
今後、観光の要となることが想定される新道の駅に関するアイデアも。観光客の購買意欲を高めるかもめの形をしたチョコレートが乗ったソフトクリームや道の駅限定の五勝手屋羊羹など、キャッチーな商品の販売や、道の駅全体の一体感を出すため、開陽丸と関連付けた葵の紋を施設のモチーフとすることを提案しました。
報告会の最後には、江差町は「第二の故郷」と語った阿部さんと岩澤さん。実習を通して、観光資源だけでなく、町民の温かさにも魅力があると強く感じたと話しており、今後も大学との連携を通じて、町の魅力を広げていくことが期待されます。
