- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道蘭越町
- 広報紙名 : 広報らんこし 2025年10月号
こぶしは蘭越町の花木です。大自然の中でたくましく育つこぶしに学びましょう。
【家庭教育通信】
子育てを支える地域の輪 〜連携と協働の実践紹介〜
NPO法人 お助けネット 代表 中谷通恵さん
◆今月号のテーマ
幼児期から小学低学年は、「意欲・自発性」を育みたい。
芽をつぶさないために家庭教育と社会教育の連携を!
幼児期から小学校低学年は、家庭教育の真骨頂を発揮する時期。この時期に育みたい「意欲や自発性」は、これからのAI時代に必要な能力と言われる「チャレンジ・あきらめない力」「発想力・創造性」「コミュニケーション能力」の基礎となるのです。
では「意欲や自発性」を育むために、親はどうすれば良いのでしょうか?実は、「こうすればよい」というよりも、「こうしない方が良い」ことに気をつけてほしいのです。なぜなら、この時期の子どもは、邪魔されなければ、どんどん自分で「意欲や自発性」を発揮するからです。
(1)「意欲や自発性」の土台づくりは、家庭が主な担い手
「意欲や自発性」を育む土台は、「生活リズムを整える(睡眠の大切さ)」「五感へのさまざまな刺激(外遊びなど)」「豊かなコミュニケーション(会話・読み聞かせ)」です。この土台がしっかりしていると、自然と子どもの「自分でやってみたい」「これに挑戦したい」の気持ちが出てくるのです。
(2)「意欲や自発性」を発揮している子どもは、たいてい大人にとっては、してほしくないいたずらや自己主張をしているもの。特に4歳くらいまでは、頭ごなしに「やめなさい!!」と厳しく叱責してしまうと、「意欲や自発性」の芽を摘んでしまっていることも…。「いたずらは実験」とも言えるので、ある程度大目に見てあげましょう。「○○がしたかったんだね」と思いを受け止めてから、いけない行動は諭してあげると良いでしょう。
(3)「早期教育」より「社会教育」で伸びる「意欲や自発性」
この時期に、「意欲や自発性」をつぶしてしまうのが、過度な比較や競争だそうです。同じ習いものをしている友人や兄姉と比較したり、「あなたがやりたいと言ったんでしょ!」と無理強いしたりすると、芽がつぶれてしまうそう。個人の能力がはっきりと見える習い事より、この時期にお勧めなのが、「友だちと一緒に体験したら楽しい」「いろんな人と感動できた」という経験です。
「社会教育」などの事業や、園・学校での行事に親子で参加するのがお勧めです。親が楽しそうに参加したり手伝ったりすると、子どもの興味関心の幅が広がりますよ。
○蘭越町で行われている社会教育事業の例(広報誌などでチェック!)
・図書館えほんの部屋での「おはなしひろば」「ぴよぴよおはなし会」
・親子料理教室(チョコバナナクレープ・ペーパー餃子・デコ稲荷・玉ねぎピザなどを作ったことも)
・木工クラフト(白樺の木を使って飾りつけ)や陶芸教室など
・町民歩こう会、幼児・小学生水泳教室、バドミントン、卓球、陸上・ロードレース大会など
~相談募集中~
子育てなどでお悩みがありましたら、中谷さんに聞いてみましょう!
中谷さんに聞いてもらいたい相談などがありましたら、町民センター内生涯学習係へお訪ねください。
なお、回答につきましては、「こぶしにまなぶ」紙面上での回答になりますので、ご了承願います。
