- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道ニセコ町
- 広報紙名 : 広報ニセコ 令和8年2月号
◆がんのおはなし
みなさんこんにちは。今回は病気の中でも一番の問題児「がん」についてお話したいと思います。がんを簡単に説明すると、自分の細胞が本来持っている増殖のルールを無視して増え続ける病気です。
◇がんについて
私たちの体は約60兆個の細胞でできていて、古くなったら壊れ、必要な分だけ増えるという厳密なルールがあります。ところが、何らかの理由で増殖を止める仕組みが働かなくなり、勝手に増え続ける状態となるのが「がん」です。
◇怖い理由は?
がんが怖い理由は、発生した臓器の細胞を壊したり、血液やリンパ液に入り込みで別の場所に運ばれ、そこで増殖し、その臓器の機能を破壊したりするからです。
◇なぜ発生するのか?
がん発生の多くは、長年のダメージの積み重ねです。代表例でいえば、喫煙(肺・膀胱など)やアルコール(食道・肝臓など)、食生活、紫外線(皮膚がん)、感染(ピロリ菌、ウイルス)、加齢などが主な要因といえます。
◇予防は?
がんの予防は早期発見、早期治療と言われていますが、将来がんになる確率が分かれば、その臓器を守るなどの対策をすることにより、効率的にがんになるリスクを減らせる可能性があると考えられます。最近では、尿を検査して将来がんになるリスクを解析する研究・実用化が進んでいます。具体的には、尿に含まれるマイクロRNAをAI解析することによって、今と将来の各臓器のがんになるリスクを明らかにしていくというものです。
◇マイクロRNAって何?
細胞間のコミュニケーションを担う伝達物質の一つです。がん細胞では、特定のマイクロRNAの増減がみられることが分かっており、さまざまなマイクロRNAの発現パターンの情報を収集し、そのデータをAI解析することにより、がんのリスクを明らかにしていくというものです。
◇利点と弱点は?
尿を使ったがん検査の利点は、痛みがなく採尿が簡単、繰り返し検査しやすいという利点があり、早期発見やスクリーニングに大きく貢献されると考えます。弱点は尿検査の限界があり、確定診断にはならないということです。一番の問題点は、その検査がまだ高額であるということです。しかし、そのお金を将来の自分に投資するか、しないかはあなた次第です。
問い合わせ:ニセコ医院
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