- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道真狩村
- 広報紙名 : 広報まっかり 令和8年1月号
■「いろり」の火を再び 若き店主が繋いだ味と心
令和6年6月、惜しまれつつ閉店した居酒屋「味処いろり」。長年にわたり地域住民の憩いの場であったこの店がこのたび「伊勢屋味処いろり」として、令和7年6月に再オープンを果たしました。新しい店主は、和歌山県橋本市出身の北川拓さん(26)です。北川さんは大阪のインターコンチネンタルホテルで5年間、料理人として腕を磨いていました。「そろそろ次のステップへ」と考えていた矢先、真狩村で働く友人から「いろり」が後継者を探しているという話を聞きます。
この話にご縁を感じた北川さんは一念発起。令和7年4月にホテルを退職、村商工会から経営支援を受け、開店準備をスタートさせました。
■伝統の味と新しさが融合したメニュー
開店にあたっては村の事業承継補助金を活用し、壁紙や畳を張り替え、エアコンを設置するなど、リニューアルしましたが、ファンが多かった「いろり」の味は、しっかり北川さんが引き継ぎました。
前オーナーの橋本さんは、北川さんの熱意に応え、人気のチーズ揚げ、たこ焼き、焼き鳥、漬け物といった看板メニューのレシピを、仕入れ先まで含めて丁寧に教えてくれました。「紹介された仕入先でも、『いろり』の名を出すと、希少な日本酒などを出してくださるんです。橋本さんには本当に感謝しかありません」と話します。
北川さんの経験と感性を活かしたメニューも並び、チョレギサラダ、炙りしめ鯖など幅広いラインナップが好評です。さらに「鮮度抜群の刺身を提供したい」と、北川さんは函館の市場まで直接仕入れに行くそうです。提供日は限られますが、新鮮な魚介が楽しめます。
火・木曜日はお弁当の販売も。店舗のほか移動販売も行い、好評です。
■地域に根差した店を目指して
真狩村の農家さんから大根、人参、じゃがいもなどを分けてもらうことも多く、地域との繋がりが心強い助けとなっています。また、商工会の盆行事など地域のイベントにも積極的に参加。「来年はほくほく祭りにも出店したい」と、意欲を見せます。
今後の店づくりについて、北川さんに伺うと「まずは、地元の人を大事に」と力を込めました。地域に愛された居酒屋の火を再び灯してくれた北川さん。新しい「いろり」も、真狩の夜を賑やかに彩ってくれることでしょう。
■伊勢屋味処いろり
住所:真狩村字真狩44-2
【電話】070-9132-6376
