子育て 文部科学省実施 令和7年度全国学力・学習状況調査の結果概要(2)

■質問紙調査より
▼奈井江小学校
▽家庭での生活・学習習慣調査
全道平均より大きく上回る:
・同じ時刻に起きている
・普段から1時間以上勉強する
全道平均より高い:
・朝食を毎日食べている
・同じ時刻に寝ている
・学校に行くのは楽しい
・これまでの授業でPC・タブレット等の活用頻度について
全道平均より低い:
・分かった点、分からなかった点の見直しを次の学習につなげている
・授業で学んだことを、他の学習で活かしている
・新聞を読んでいる

勉強時間が長めであり、規則的な生活を送っている傾向があります。新聞等を読む時間が少ないですが、知識教養、語彙力・読解力、想像力・表現力の向上につながりますし、子どもだけではなく、大人もスクリーンタイムを減らし、家族で読書を楽しむ時間をもっていただけたらと思います。
一方で、朝食を毎日食べる、同じ時刻に寝て起きる、といった生活規律については全道平均より高い傾向にあります。規則正しい生活は、子どもの健康、学習意欲等に大きく影響します。年齢が上がるにつれ、生活リズムが崩れる傾向も見られますので、家庭内において、引き続き、規則正しい生活習慣を心がける必要があります。

▽生活意識の傾向
「自分には良いところがある」や「普段の生活の中で幸せな気持ちになることがある」「先生はよいところを認めてくれている」「人の役に立つ人間になりたい」が高く、自己肯定感が高い傾向があります。「困りごとや不安がある時に、先生や学校にいる大人にいつでも相談できる」「学校が楽しい」についても高く、周囲の大人と良好な関係を築けています。

▼奈井江中学校
▽家庭での生活・学習習慣調査
全道平均より大きく上回る:同じ時刻に寝ている
全道平均より高い:
・朝食を毎日食べている
・同じ時刻に起きている・学校に行くのは楽しい
・これまでの授業でPC・タブレット等の活用頻度について
全道平均より低い:
・普段から1時間以上勉強する
・分かった点、分からなかった点の見直しを次の学習につなげている
・授業で学んだことを、他の学習で活かしている
・新聞を読んでいる

小学生と類似した傾向がありますが、1日の勉強時間が低くなっており、学習意欲も低い傾向が見られます。競争意識が育ちにくい環境に課題があるのかもしれませんが、自分の将来を想像し、チャレンジしていく心、計画的に行動する力を育てていく必要があります。
今年度より公設塾ななかまも中学生を対象としていますが、学力テスト実施時は年度当初であり学習習慣も浸透していなかったかと考えられるため、今後とも積極的に活用していただけたらと思います。

▽生活意識の傾向
「友達関係に満足」「普段の生活の中で幸せな気持ちになることがある」「困りごとや不安がある時に、先生や学校にいる大人にいつでも相談できる」「自分と違う意見について考えることが楽しい」が低い傾向にあり、日常感じる幸福感や自己有用感、他者への関わり方が育つ声掛け関わりが必要です。
一方で、「学校が楽しい」「人の役に立つ人間になりたい」が高いので、日々の生活の中で自らがどのように行動することが必要か、周りの大人が夢を持つ子ども達を応援・サポートしていく環境をつくることも大切です。

家庭学習の目標時間:
・小学校 学年×10分+α
・中学校 (学年×10分)+60分

■ご家庭へのお願い~大切なことなので、今年も同じことを掲載します~
子どもたちの生活基盤は『家庭』です。子どもたちにとって、“自分の育った家庭が社会の縮図”になります。「学校」も「その他の活動」も、家庭があっての居場所です。まず、子どもたちの核となる『家庭づくり』を第一に考えてください。

▽教育の主役は「子ども」と「保護者」!
教育は「子どもファースト」であるべきです。
そして、保護者は子どもを守り支える唯一の存在です。学校・行政・地域は、「地域の宝」である子どもたちを、共に守り育てていくパートナーではありますが、家庭でしかできないことがたくさんあります。今一度、家庭での教育について、考えていただきたいと強く思います。

▽正しい生活習慣を!
子どもの健やかな成長には、規則正しい生活習慣が基本です。子どもたちが夢や目標を持ち、自立していくためにも、「早寝早起き朝ごはん」「ゲームやインターネットのルールを決める」など、1日の時間を大切にする意識を育むことが大切です。

▽失敗は必要なことです!
“子どもが失敗したり傷ついたりしないように”と、つい先回りしていませんか。やがて巣立つ時、失敗から立ち直る力がなければ子どもは困ってしまいます。
小・中・高校生のうちに、保護者がそばで見守れる時期だからこそ、失敗を経験し、自分の力で解決できる自信を育てることが大切です。子どもが自分で立ち上がれた時も、うまく立ち上がれなかった時も、結果ではなくその過程を認めることで、子どもは大きく成長していきます。