- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道栗山町
- 広報紙名 : 広報くりやま 令和8年2月号
町史資料調査室・研究員/青木隆夫
◆No.43 建碑から半世紀の「鴻業頌(こうぎょうしょう)」記念碑
栗山警察署の裏手に、生いけがき垣に囲まれた大きな黒い石碑がありました。
「鴻業頌」と刻まれた碑は、昭和51年に栗山土地改良区が農業水利事業の創始80年と、総合土地基盤整備事業の竣工を祝って建立した記念碑です。今年で建碑(けんぴ)から50年、明治29年の夕張川の水利事業の開始からは、130年目の春を迎えました。
碑の表面の題字「鴻業頌」は、当時の堂垣内北海道知事の揮毫(きごう)で、漢字の“鴻(こう)”は「大きな」、“業”は「苦労し成し遂げる」、“頌(しょう)”は「褒(ほ)め称(たた)える」の意味。繋げると「大事業を称賛する」言葉となります。
栗山にとって明治期の水利事業と、その事業の恩恵は今も「鴻」と呼ぶべきものです。
台座には初代の土功組合長だった泉麟太郎の歌と、歴代の組合長氏名。裏面の千字にも及ぶ碑文(ひぶん)は、角田村水利土功組合から土功組合に変わり、戦後に土地改良区に至るまでの経緯と、栗山の発展の礎を築いた泉麟太郎たち先人の事績が刻まれています。
鴻の字は大型の水鳥の意味もあり、夕張川に舞う白鳥をイメージしたものかも知れません。雪の中の碑は栗山を次の時代へ導くメッセージでした。
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