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■鉄欠乏性貧血を予防・改善しよう
病院で貧血傾向であると言われた、なんだか最近動悸や息切れがする、疲れやすい、めまいがするなどの症状がある方はいらっしゃいませんか?そんな方は鉄欠乏性貧血の可能性があります。早めに対処し、貧血を予防・改善しませんか?

・鉄欠乏性貧血とは?
何らかの理由で血液のなかに存在するヘモグロビン(赤血球内に含まれる鉄を含むタンパク質の一種)の濃度が低下し、血液が薄くなっている状態であり、全貧血のうち、7割を占めるのが鉄欠乏性貧血といわれています。
鉄欠乏性貧血のおもな初期症状は動悸、息切れ、疲れやすい、だるい、めまい、立ちくらみなどが代表的です。症状が進行すると頭痛や耳鳴り、食欲低下があります。

▽鉄欠乏性貧血の予防方法
・食事による予防・改善
鉄を多く含む食品を大きく2つのグループに分けると「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分けることができます。ヘム鉄は動物性食品(肉、魚など)に多く含まれ、非ヘム鉄は植物性食品(野菜、豆類など)に多く含まれます。ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収率が高く、胃腸への影響も少ないという特徴があります。
鉄含有量でナンバーワンは、「ヘム鉄」グループの豚・鶏・牛のレバーですが、牛もも肉、あさり、牡蠣、鶏卵、マグロ、カツオなどにも「ヘム鉄」がたっぷりと含まれます。鉄の補充には、ヘム鉄を多く含むお肉を食べることが大切です。

・サプリメントによる予防・改善
食事から十分な量のヘム鉄が摂取できない場合は、サプリメントをお勧めします。ドラッグストアには各社から発売されている「ヘム鉄」がずらりと並んでいます。ちなみにヘム鉄は食品に分類されますので、薬として処方することはできません。病院から処方される内服薬の鉄は、非ヘム鉄です。なぜヘム鉄が食品かというと、原材料が牛や豚の赤血球だからです。
ヘム鉄のほうが非ヘム鉄より、胃腸への影響が少ないので、病院から処方された非ヘム鉄でつらい副作用を経験した方にもお勧めです。なお、毎日ヘム鉄を内服する必要はありません。
月経のときに数日間だけ内服するという方法もあります。
食事やサプリメントでも貧血症状が改善されない場合は、鉄欠乏性貧血以外の貧血または別の病気の可能性がありますので、早めに医療機関を受診しましょう。