- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道和寒町
- 広報紙名 : 広報わっさむ 令和7年4月号
春は気温や気候だけでなく、進級・進学・異動など、心身ともに環境の変化が大きい季節です。
短期間の大きな変化は心身へ強いストレスがかかることがあります。
◆ストレス反応とは
ストレスの原因(ストレッサー)の強さは様々で通常、刺激が弱まると心の状態は元に戻ります。
強いストレッサーの場合は、対処が難しく長期化すると、ストレス反応として症状や行動に現れます。
ストレッサーはネガティブなものに限らず、環境の変化や嬉しいことでも生じる可能性があります。
◆強いストレッサーによる心身の反応
強いストレッサーにあった時、危険から身を守るため体は緊張状態となります。強いストレッサーが慢性的に続くと、自律神経のバランスが崩れ、心と体に様々な反応が生じます。更に長引くとうつ病などを発症することもあります。
(1)ストレッサー
人間関係 進学 異動 病気 お金の問題 など
(2)ストレスホルモンが出る
・体の中で糖を作り、エネルギーの使用にそなえる(血糖を上げる)
・感染症への対応を弱める
《体に起こること》
(3)交感神経が高まる
・意識がはっきり
・心臓の動きが早まる
・呼吸浅く速くなる
・血管収縮し血圧が上がる
・胃腸の動きが鈍くなる
《長引くと》
◆心身の緊張をほぐす
(1)心身をリラックスさせる
・ゆっくりと、ぬるめのお風呂に入る。
・ゆっくりとした深い呼吸を意識する。
・好きな音楽や散歩で緊張を緩める。
(2)規則正しいリズムを意識し、自律神経を整える
・食事時間
・就寝、起床時間
・持病の適切な内服や治療の継続
(3)人と交流する機会を持つ
・他者に話を聞いてもらうことで気持ちが楽になったり、考えが整理されることもあります。
◆早めの相談
ご家族や友人に気になる様子がある時は、「眠れてる?」などの一声を是非かけてみてください。右記のような状態が見られる場合は、医療機関の受診が必要な場合がありますので、ご相談ください。
□疲れているのに2週間以上眠れない
□食欲がなく体重が減る
□だるくて意欲がわかない
保健師:福川瑞恵