健康 健康メモ 夏の紫外線から目を守ろう~白内障予防~

白内障は年齢を重ねると多くの人がかかる目の病気ですが、紫外線との関連が深いことはご存知ですか?いまの時期は特に紫外線が強くなるため注意が必要です。

■白内障とは?
眼球の表面には「水晶体(すいしょうたい)」という部位があり、透明で、目に入ってきた光を屈折させ、眼球の奥の網膜(もうまく)にピントを合わせ像を写すという重要な役割をしています。白内障は、水晶体が白く濁(にご)ってしまうために光がきれいに曲がらず、次のような症状が現れます。

◇白内障の症状
・目のかすみ
・物が二重に見える
・光がまぶしい
・視力の低下

■白内障と紫外線の関係
水晶体には、光を屈折させる際に目にとって有害な紫外線を吸収し、紫外線が網膜に届くのを防ぐ働きもあります。しかし長年、紫外線を吸収し続けると、水晶体のタンパク質の性質の変化により白く濁って白内障の発症や進行を早める要因になります。

○白内障の発症の仕組み

水晶体と角膜で目に入る紫外線の約98%を吸収します

■白内障の対策
白内障の進行を防ぐには水晶体に入る紫外線を避けることが大切です。すでに白内障の手術を受けた方も角膜や網膜など目の機能を維持するために紫外線対策は重要です。屋外スポーツや海水浴、外での仕事の際には注意しましょう。

○紫外線対策※
・紫外線の強い時間帯を避ける。
気象庁では全国の紫外線の強さを公表しています。
・日傘や帽子をかぶる。
帽子をかぶることで、目への紫外線を20%程度減らすとされています。ツバの広い帽子がより効果的です。
・外にいる時は上手に日陰を利用する。
・メガネやサングラスをかける
紫外線カット効果が明記されたものを選びましょう。
※紫外線環境保健マニュアル2020参照

保健師:後藤汀那未